エンタメ・アイドル
霜降り粗品も注目『細かすぎて』優勝のハギノリザードマン いまも牛丼店でバイト中「店長のLINEがだんだん冷たく」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.08.02 06:00 最終更新日:2023.08.02 06:00
「もう、執念で獲りました!」
7月8日に放送された『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』(フジテレビ系)。優勝したハギノリザードマン(39)の狙いは的中した。
芸風は、日常のあるあるネタを、小道具で切り取るスタイル。ツルツルの頭を駆使した「お風呂に入った後、絆創膏がなかなか剥がれない人差し指」など、4つのネタすべてで爆笑をかっさらい、石橋貴明やアンタッチャブル、山田裕貴からも絶賛された。
【関連記事:「細かすぎて伝わらないものまね選手権」誕生したきっかけはコージー冨田】
「2021年に3位、2022年は準優勝で、この1年はプレッシャーでした。ネタもめちゃくちゃ考えましたね。街で人間観察をしたり、100均ショップやホームセンターで素材を見たり、鏡の前でいろんな動きをやってみたり……」
ピン芸人としては3年めのハギノだが、芸歴は長い。2003年に、NSC26期生として芸人の道に。同期は和牛、かまいたち、天竺鼠、ハリセンボンと売れっ子だらけだ。
「かまいたちとか、成績優秀者のクラスにいたから面識ないですもん。僕は1期上の先輩と『三日坊主』ってコンビ組んで、そんな名前のくせに6年もやったんですけどね」
カラオケ店のバイト仲間と遊びまくる“フリーター生活”中の2011年、今度も1期先輩のナゲット村井とコンビ「ローズヒップファニーファニー」を結成。初めて劇場進出を果たし、単独ライブも。
「劇場では、後輩のゆりやんレトリィバァとか、ピン芸人だった霜降り明星の粗品と一緒でした。先日、ものまね番組で9年ぶりくらいに再会したら、粗品は覚えててくれました。単独にも来てくれてましたしね。モテたくてネコのTシャツとか着てたのに、“ワーキャー”はなかったですが」
周囲からのすすめもあり、2013年によしもとを退社。コンビで上京を決意する。
「1年ほどフリーで、その後、サンミュージックの所属になったらテレビに出させてもらえるようになって、最初の3カ月で、よしもとの10年間の芸人の収入を超えました。カッパとプロレスするネタとかやってたんですけど(笑)」
だが2021年、コンビは解散してしまう。
「仲が悪くなったわけじゃないんですけどね。もう30代後半だったから、またコンビを組んでやっていくのは無理だなと。それで、お世話になっていたハリウッドザコシショウさんを参考に、ピンでものまねネタを始めたんです」
ハギノは“日常あるある”ものまねに行き着いた。
「同棲してる2つ下の彼女がいますし、必死ですよ。まあ、いまでも牛丼屋さんでバイトしてるんですけど。ずっとシフトはがっつりでしたが、ありがたいことに、芸人の仕事で入れなくなってきました。最初は、店長にLINEで休みの連絡をすると『がんばってください!』って返信をくれてたんですけど、3回くらいシフトを飛ばしてしまって、最近は『了解です』しか返してくれなくなってきましたね……」
芸人の仕事は増えてきたが、ギャラは遅れて入るので、バイトは辞められない。
「いまでも、仲間の芸人から頼まれるんですよ。この間も、Aマッソの加納ちゃんから夜中1時に電話かかってきて、『ハギさん、人が飲み込まれるくらい大きいワニって作れますか?』って(笑)。まあ作れますし、このときは番組からギャラが出たんですけど、小道具作りは、これからはお金もらおうかな。材料費と、せめて時給ぶん」
いくらもらうつもりか尋ねると、しばらく考え込んで、
「時給1000円……いや、1500円!」
仲間から好かれるのも納得だ。
はぎのりざーどまん
1984年生まれ 岡山県出身 2019年に『細かすぎて~』に初挑戦(最終オーディションで落選)。2020年に同番組に初出場。今回、5度めの挑戦で栄冠を手にした