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大原櫻子、デビュー10周年アルバム発売「歩んできた道のりの光と影を表現した」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.08.30 06:00 最終更新日:2023.08.30 06:00
「早かったけど、濃密でしたね。振り返ると、デビューから3年ぐらいの間はものすごい勢いで駆け抜けた感じがしますし、5年以降もとっても早かったです」
2013年に映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』で俳優、歌手としてデビューした大原櫻子。以来、精力的に活動してきた彼女が8月30日にミニアルバム『スポットライト』をリリースする。
俳優、歌手として浴びてきた脚光と、10年間歩んできた道のりの光と影という意味が込められた同作は、MVに目を惹くようなイラストレーションを取り入れ、デジタルシングルとしてリリースされた『寂しいの色』など6楽曲が収録されている。
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「『寂しいの色』のMVの作家、絵師さんはとても人気がある方でして、ほかの作品も観させていただいていて、登場する女の子の微妙な表情や色味で、まさにこのメロディの物語や心情が伝わるなと思って、できあがりを見てすごく感動しました。
寂しいってどんな色なんだろうと考えていたんですけど、歌詞の最後にある“綺麗な色”っていうのは、すごく肯定している感じがして。夜明けの色というか。子供でも大人でも寂しさは感じるものだし、理由がないときもあると思うんですけど、そんなときに、ちゃんとした寂しさで心の穴を埋められる曲だなって思います」
また、リード曲『bitter sweet cinema』は、ショートムービーのような趣きだ。
「10周年ということをすごく意識して歌詞を作っていただいたんです。この曲を聞いてくれたファンの皆さんと一緒に10周年を振り返るような曲だなって思います。
私がデビューしたのが映画でしたし、大学でも映画についていろいろ勉強しましたし、MVでは映画っていう要素も大事にしていて。(曲中の登場人物の)人生を歌うにあたって、ひとつの物語になったらいいなと思って撮ったので、MVも楽しんでいただければと」
俳優としても、この春から夏に『正義の天秤Season2』『なれの果ての僕ら』『結婚予定日』という3本のドラマに出演している。二つの軸があることは彼女の強みだろう。
「仕事をするうえで、インプットとアウトプットの時間は絶対に必要だと思うんですけど、両方を交互にやっているとそれが自然とできるというか。ただ、この2つのドラマが対極の作品なんです(笑)。ビクビクする要素とキュンキュンする要素、人間のいい部分と悪い部分を描いているので。本当に、『スポットライト』の光と影のような(笑)。撮影時期が違ったのでよかったですけど、まったく違う役柄のときは切り替えるために一日は空けたいですね」
10年間、多彩な活動をしてきた彼女に表現者としての理想を聞くと、少し考えた後、こう答えた。
「理想はかなっているかもしれないですね。自分がいいなと思える作品としっかり向き合う時間があって、お芝居も歌もできているので。強いこだわりがあって『自分はこうなんだ』っていうのを持っている、ほかのアーティストさんを見ると羨ましく感じることもあります。ただ私は、自分のイメージが固まるといただく役も同じようなものが多くなりそうが気がするので、あえて自分のイメージを固めすぎないようにしています。
歌手としては、『スポットライト』で新しい歌い方にチャレンジしてみたり、改めてデビュー当時の歌い方で歌ってみたり、初めての作家さんと組んだりしたなかで、新鮮さもありつつ10年前に立ち返っているような、そんなレコーディングをしたなっていう感覚があったんです。皆さんの反応が楽しみですし、この先も一緒に思い出を作っていきたいです」
おおはらさくらこ
1996年1月10日生まれ 東京都出身 日本大学藝術学部映画科卒業。2013年、映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』のヒロインに選ばれ、俳優デビュー。劇中バンドのボーカルとしてシングル『明日も』をリリースし、同時に歌手デビューも果たす。以降、多くのドラマや映画に出演し、楽曲を発表している。2023年第30回読売演劇大賞・杉村春子賞を受賞。ミニアルバム『スポットライト』が8月30日に発売。10月には全国4都市でのツアー開催も決まっている。そのほか最新情報は、公式サイト(https://oharasakurako.net)にて
写真・木村哲夫
スタイリスト・佐野夏水
ヘアメイク・木内真奈美(Otie)
( SmartFLASH )