エンタメ・アイドル
石川ひとみ、大ヒット曲『まちぶせ』との出合いを語る「5年前にレッスンで教わり、この曲で最後にするつもりだった」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.08.28 11:00 最終更新日:2023.08.28 11:00
8月23日に放送された『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に、歌手の石川ひとみさんがゲスト出演していました。
同番組で、1981年に大ヒットした曲『まちぶせ』との出合いについて語られていました。
「もうヒットするとかしないとか、(当時は)そういう意識はなくて。『次の曲で、もう(芸能活動を)最後にしよう』って思っていたところにやって来たのが、この『まちぶせ』だったので……それはそれは今までと違う展開になったので、とっても嬉しかったですね」
【関連記事:石川ひとみ「引退を決めた私を再び歌の世界に導いた『まちぶせ』」】
筆者は以前、石川ひとみさんに『まちぶせ』についてお話を伺っています。
ひとみさんがこの曲に出合ったのは、実はそのときが初めてではなく、さかのぼること5年前のことでした。
「私が、東京音楽学院(渡辺プロの養成校)の名古屋校に通い始めたころでした。そこでのレッスンの課題曲が『まちぶせ』だったんです」
『まちぶせ』は当時、事務所の先輩だった三木聖子さんが、1976年に発売した曲。レッスン生は事務所の先輩の曲をレッスンで歌うのが慣例だったのです。
「当時は『まちぶせ』をまったく知らなくて。先生が『この曲をやります』ってピアノで弾いて教えてくれて。そのときに、なにか胸が熱くなるような感じがして『この曲いいな』と思いました。
それで、レッスンの帰りにレコード屋さんに行って、すぐに『まちぶせ』を買って。そこから毎日のようにレコードをかけて歌っていたんです。
そうしたら、自分が次の曲でやめると決心していたときに、この曲が候補に入っていて。『私、(ディレクターに)この曲は大好きで、歌詞を見なくても歌えますよ』と言ったのを覚えています。
それで、この曲だったら最後にしていいなと思って……いままでは言われた曲を歌っていましたが、『私はこの曲が歌いたいです』って、そのときに初めてディレクターさんに自分の意思を伝えました」
ひとみさんがデビューしたのは1978年。同じ年にデビューした石野真子さん、竹内まりやさん、中原理恵さん、サザンオールスターズは、デビュー直後すぐにヒット曲に恵まれ、大活躍していたと言います。
「石野真子ちゃんや中原理恵さん、半年先輩ですが渡辺真知子さんも新人賞レースで一緒でした。でも、数カ月前まで普通の高校3年生だった私は、名古屋の実家のテレビでその人たちを見ていたんです。真知子さんの『迷い道』なんて、レコードを買って毎日歌ってましたから(笑)。
そういう方たちが同期になるなんて思ったこともなくて。でも、私がデビューしたその年の暮れには新人賞レースで並ぶわけですよ。『ええー! どういうこと?』って感じでしたね」
ひとみさんは、デビュー後、2~3年は爆発的なヒット曲に恵まれることはありませんでした。しかし、1981年4月に発売された『まちぶせ』がじわじわと人気になり、音楽番組『ザ・ベストテン』(TBS系)で9週連続ベストテン入りを果たしたのです。
ひとみさんは、今年、『石川ひとみデビュー45周年コンサート』を10月1日にニッショーホール(東京・新橋)でおこないます。いよいよ50周年も視野に入ってきました。
「来年、もし歌えてたら46周年ですからね。もうこの際、毎年 “周年” にしようかなと思っています(笑)」
ひとみさんファンの方たちは、周年記念コンサートの会場で、毎年ひとみさんをまちぶせすることになりそうですね。
1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退しライターに転身。しかし2021年に芸人に復帰し現在は芸人とライターの二足のわらじで活動している。
( SmartFLASH )