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『ブラタモリ』長崎では傾斜地以外の経路は事前に全部却下
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2017.09.10 16:00 最終更新日:2017.09.10 16:00
本誌読者の「好きなテレビ番組」第1位の『ブラタモリ』。2015年4月11日に放送された「“坂の町・長崎”の始まりとは?」の回で登場した案内人に裏側を聞いた。
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「スタッフの方はロケの3カ月前から長崎に入り調査をしていました。私はアドバイスを求められ、長崎の歴史がわかりやすい経路を提案したのですが『タモリさんは坂がいいんです。高低差にしか興味を持ってくれませんから』と傾斜地以外ほぼすべて却下でした」
2015年4月に、3年ぶりに復活した『ブラタモリ』の最初の放送の地として選ばれたのが坂の街・長崎。案内人の長崎外国語大学・姫野順一教授が振り返る。
「坂の町ならではの乗り物として紹介したのが斜行エレベーター『グラバースカイロード』です。乗りながら、エレベーター設置の背景を私がタモリさんに説明する予定でしたが、ロケでは居合わせた女性と『今日は寒いですね』なんて世間話をタモリさんが始めちゃって……」
だがプロデューサーからは、このゆるいやり取りを見て、ロケは絶対成功すると確信した、と後に聞かされたという。大浦天主堂やグラバー園を横目に見ながら、長崎の小さな坂道を歩いたロケ。
「タモリさんは観光スポットには目もくれず、道ばたの小さな礎石を、しゃがみ込んで見つめているんですよ」
立ち止まるタモリを、当時出演していた桑子真帆アナが「タモリさん、こっちはこんなのもありますよ」と上手に誘導して、ロケは無事進行していったという。
「長崎の街が見渡せる高台で、周囲の山並みを見て『あの山々は火山ですかね』って。私は地質学者じゃないので答えに困りました(笑)。目に入ったものに興味が湧くのが、タモリさん。動物的な勘をお持ちです」
(週刊FLASH 2017年8月22日・29日合併号)