歌番組にかじりつき、CDを買いまくった1980年代――あれから約40年、いまもステージに立ち続ける「一世風靡シンガー」たちから元気をもらおう!
“ロックの女王”と呼ばれ、多くのファンを熱狂させてきた白井貴子。ヒット曲『Chance!』の誕生までには苦労も多かった。
「私はもともとメロディメーカーで、詞が弱いといわれてあきらめかけたこともありました。それで“自分の武器”を考えたときに、太陽の下でも弾けて歌って踊れるような、ポップでビートのあるロックをやりたいと思ったんです」
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ライブでは、ミニスカートで歌うのがお決まりだった。
「スタイリストさんとは縁のない男所帯の事務所だったので、母に衣装作りをお願いしていました。私がデザインを描いて、2人で生地を買いに行くんです。超スーパーミニも、母は苦言を呈することなく、私の夢をかなえてくれました。いま振り返ると、母はすべてを受け入れてくれるスゴい人だったと思います」
そんな母は、2022年5月に他界。これまでの感謝の気持ちを込めた曲『Mama』を発表した。11月1日には1985年に発売したアルバム『FLOWER POWER』のアナログ盤が発売される。
「『Chance!』はかわいらしい歌詞なんですが、歌う人間が年を重ねると、同じ言葉でも違った意味を持ってくるんですよね。配信などで、若い世代の方が聴いてくれてるのはうれしいなって思います」
しらいたかこ
1959年生まれ 神奈川県出身 CBSソニーのオーディションに合格し、1981年デビュー。ガールズロックの先駆者として人気を博す。2010年には全国植樹祭のテーマソングを担当するなど、幅広い音楽を発信している