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池田聡「家業を継ぐつもりが1本のデモテープで人生が一変」

エンタメ・アイドル 投稿日:2017.09.18 16:00FLASH編集部

池田聡「家業を継ぐつもりが1本のデモテープで人生が一変」

 

「『ザ・ベストテン』に出演した翌日、大学の研究室で先輩に『昨日、テレビに出てた?』と聞かれただけ。騒がれるようなことはまったくなかった」

 

 1985年秋、大学の留年が決まり、バンドも解散。「音楽はここで終わり。家業を継ぐ」つもりが、1本のデモテープをきっかけに人生が一変した。

 

「芸能事務所の人に、『お前の歌、いいらしいな。(小林)麻美のCMソングを歌わせるから』と言われて、最初は “デビューさせてやる詐欺” かと思いました。

 

 ファーストシングルは、僕の好きなディスコサウンドのブラックコンテンポラリー。ジャクソンファミリーのような哀愁のある踊れる曲にしたい、と作曲家に発注。作詞家の松本(一起)さんには、『君は恋愛が成就するような声をしていない。フラれる男の美学。そういう詞がいい』と。

 

 仕上がった歌詞を読んだときは、プロの仕事ってすごいなと、ものすごく感動しました。

 

 シングルの発売日、近所のレコード屋に行ってみたら、CMソングのコーナーに1枚だけあったので、棚のいちばん前に置いて帰りました(笑)。

 

『モノクローム~』は、僕を音楽に呼び戻してくれた曲。当時の歌を聴くととても下手です。でも、何度もダメ出しをされて100回近く歌って、与えられたハードルを越えたいという思いが、今聴いてもわかる。その必死さがヒットに繫がったのかなと思います」

 

<池田聡『モノクローム・ヴィーナス』>
1986年8月5日発売
作詞:松本一起 作曲:佐藤健
●ザ・ベストテン初登場:1986年11月27日 8位
●最高位:6位
●連続ランクイン:6週
●売上枚数:22.8万枚(1986年)

 

<カラオケ・ワンポイント・アドバイス!>
 歌に酔いしれるのではなく、人に褒められたいなら、メロディを崩さずに歌いましょう。出だしの音が高いので、力みすぎないように。曲の後半、転調して半音上がるので、出だしで力むと最後のほうで痛い目に遭います。

 

<池田聡>
 1963年栃木県生まれ。54歳。1986年、日本大学理工学部在学中に『モノクローム・ヴィーナス』で歌手デビュー 。1987年、『濡れた髪のLonely』で日本レコード大賞金賞を受賞。シングル25枚、アルバム16枚をリリース。公式HP http://satoshi.net 最新シングル『銀のシルエット』発売中
(週刊FLASH 2017年9月19日号)

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