旧ジャニーズ事務所が性加害問題に揺れるなか、大晦日の『第74回NHK紅白歌合戦』に所属グループらが出場できるのか、長らく注目を集めてきた。
NHKは、10月16日の会見で「新規の出演依頼については、被害者への救済と再発防止への取り組みが着実に進まないとおこなわない。『紅白』についても同じ方針」と発表している。例年、11月中旬には出場者が発表されるため、現在は各所でシビアな話し合いがおこなわれている最中だと予想される。
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1980年以降、出場歌手を絶やすことのなかった、旧ジャニーズ事務所勢。1979年以来、44年ぶりの出場危機を迎えた形となったが、結局のところ、視聴者は旧ジャニーズグループの出場についてどう考えているのか。全国の老若男女500人に、「出場してほしい」「出場してほしくない」の2択を選んでもらったところ、「出場してほしい」が259票、「出場してほしくない」が241票という、わずかに出場派が勝った結果となった。
それぞれの理由を見ていくと、こんな回答が並んでいた。
●出場してほしい:259票
□事務所の対応を評価する
「ジャニーズから社名、グループ名を変えているので、各グループ(ソロも)再出発をする舞台にしてもいいと思う(40代女性)
「事務所の名前が変わり、被害者の方々の補償も決まったので、旧ジャニーズ事務所に所属していたアーティストは出演してもいいと思う」(20代男性)
□タレントに罪はない
「あくまでジャニーさんの問題で、いまのジャニーズの子たちには関係ないから。いままで努力してきたのに、連帯責任でなんでもかんでも打ち切りはひどい…」(40代女性)
「タレント自体に何も非はないし、むしろ私たちファンに生きる希望や生きがいを与えてくれている存在だから、日頃のがんばりが報われてほしい。なにわ男子に出てほしい」(10代女性)
「ジャニーズのタレントは悪くないし、国民的な人気は衰えていないから」(50代男性)
「アーティストは別と考えるほうがいい。さんざん旧ジャニーズ事務所の恩恵を受けていたNHKが、重大な問題とはいえアーティストの仕事を奪うのは、見ていて気持ちよくない。NHKもまったく知らなかったとは思えない。さんざん見てみぬふりをしてきたのだから、アーティストがどうすれば活躍できるか一緒に考えるべき」(20代女性)
「根強い人気があり、ファンもいる。現在活躍している彼らはある意味で被害者だから、がんばっている彼らを批判するのは筋違い。厳しい芸能界を前向きに歩んでいるのだから、従来どおりでいいと思う」(70代女性)
「今回の一件で、彼らの居場所をなくすのはやめたほうがいい」(20代男性)
□演者として魅力的
「ジャニーズグループが出演しなければ、白組の出演者で魅力的な演者が少なくなってしまう。10年以上連続で出演している関ジャニ∞は出てほしい」(60代男性)
「特定のグループのファンではないけど、出てほしい。華があるし元気が出るし、落ち込んでる時や育児疲れの癒やし」(40代女性)
「事件に関係なく歌を聞きたい」(70代男性)
「この一年間の歌手活動を考慮して選考すべきで、所属事務所の不祥事を盾に、所属する歌手すべてを除外するのはおかしい」(60代男性)
●出場してほしくない:241票
□そもそもジャニーズに魅力がない
「ジャニーズが別に好きではないから。ジャニーズやK-POP以外の新しい人が出てほしい」(10代男性)
「嵐を始めとして歌唱力がない。SMAPまでは、まだ頭に残るメロディがあったが……」(70代女性)
「ほかにも魅力的な歌手やバンドはたくさんいるし、ジャニーズにこだわる必要はないと思う」(30代男性)
「毎年白組の半数がジャニーズで占めているわけだから、たまにはジャニーズなしの紅白でもいいのではないかなと思う。ジャニーズ以外にもまだまだ素敵なアーティストはいる」(10代女性)
「いままでジャニーズが出すぎていたから、本当に実力のある歌手を代わりにたくさん出してほしい」(40代女性)
「ジャニーズタレントを抜きにしても、出てくれるタレントもいるはず。視聴率にこだわらず、昔の栄光にすがりつかず、いままでの高飛車な態度をNHKは改める時期。ジャニーズしか出てない紅白なんて見てなかった、って人もたくさんいるはず」(50代女性)
□出場している姿を見たくない
「毎日生々しいニュースを垂れ流されたので、もう少し時間を開けてからでもいいと思う」(20代女性)
「創業者が犯罪を犯した事務所に所属しているタレントを出してはいけない。2~3年は出てほしくありません」(60代女性)
「いろんな思いが混ざり、見るのが痛ましい!」(70代女性)
「性加害問題が公になったいま、そのグループが被害を受けていなくても、嫌なことを思い出して不愉快になってしまうし、『もしかしたら彼らも…』と思ってしまいそうだから」(70代女性)
□けじめは必要
「被害者のことを思うと出るべきではない。歌手には関係ないように見えるが、実際に被害のことをまったく知らなかったのか。事務所の対応はまったくなってないと思うし、新社長はいますぐ変えて、もっと真剣に取り組むべき」(40代男性)
「問題をうやむやにしないためにも、国民的番組である紅白には出場しないべきだと思う。タレントには関係ないかもしれないが、知らないではすまされないこともある」(30代男性)
「やはりケジメは必要。NHKは忖度だらけのひどい局で、そもそも紅白などというオワコンを、ジャニーズで延命させてきたことに、受信料をなんで払わなければならないのか憤りを感じている」(60代女性)
「いまの状況で出場させるのはおかしい。新しい上層部だって、加害者や被害者もいるかもしれないのに、まだ全容が解明できてないのに出すのはおかしい」(70代男性)
「まだ被害者への補償などが途上で、いくら所属タレントに罪はないとはいえ、華々しいイベントに出ることを歓迎できないから」(50代女性)
旧ジャニーズ出演の是非を問う質問は、NHKの責任、さらには『紅白』の存在意義にまで広がった。それだけ、国民の関心を大きく寄せるニュースであるということだ。
( SmartFLASH )