11月2日におこなわれた「SMBC日本シリーズ」第5戦、テレビ朝日(関東地区)の中継のなかで、中古買取・販売「タケモトピアノ」の新CMが放映された。
タケモトピアノのいえば、10月に逝去したタレントの財津一郎さん(享年89)が長年、CM出演していたことで知られている。
「財津さんの逝去のあと、タケモトピアノは各社の取材にCM出演の契約が9月末に終了したことを明かしていました。もちろんその後、財津さんが歌って踊るCMを見ることはなく、新CMの動向も聞こえてこなかったのですが、今回の日本シリーズ中継で、突如、新CMが流れたんです」(芸能記者)
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同じCM音楽がベースに流れているが、以前の愉快なイメージのものと打って変わって、ピアノをリサイクルする現場を映した映像が流れているだけのシンプルなものになっていた。
このCMを見たインターネット上の視聴者からは、あらためて財津さんの不在を悲しむ声が聞かれている。
《タケモトピアノの新CMが流れるたびに切なくなるのはなぜ》
《阪神 対 オリックス その放送間のCM タケモトピアノのCMに財津さんのあの声がないのが寂しい…》
《タケモトピアノの新CM、2発目 違和感すぎる 財津さん…》
《日シリのタケモトピアノのCMが財津一郎さんのではなくなったらしい。あのまま続けてほしかったなー》
近年でも、「ダチョウ倶楽部」の上島竜兵さん(2022年没)が急逝したとき、ガス給湯器販売「キンライサー」のCMに出演していたが、亡くなった後は放送休止となり、現在は肥後克広、寺門ジモンの2人で出演継続している。
死後もCM放映がなされた芸能人といえば、急性骨髄性白血病で亡くなった女優の夏目雅さん(1985年没)の例がある。
没後10年にあたる1995年、「キヤノン」のコピー機のCMに起用されたほか、「公共広告機構(現・ACジャパン)」の骨髄バンクドナー登録を呼びかける、2003年度のCMにも過去の映像が使用された。
同様に本田美奈子.さん(2005年没)も、骨髄バンク支援キャンペーンのCMに過去の映像が使用されたが、そういった例はきわめて珍しい。
「過去には元キャンディーズの “スーちゃん” こと、田中好子さんが、2011年、ガンで亡くなった際に、当時出演していた兵庫県手延素麺協同組合『揖保乃糸』のCM継続を求める声が、ファンから続出したんです。
兵庫県手延素麺協同組合が公式サイトに『田中好子さんには永遠に “揖保乃糸” キャラクターをおつとめ頂きたい』とのコメントを記載したことから、田中さんが永久にCMに起用されると報じたメディアもありました。
しかし、実際には、2代めを京野ことみさん、3代めを中村隼人さんが務め、現在は2019年から4代めの八木莉可子さんが務めています」(前出・芸能記者)
悲しまれるということは、それだけCMの記憶が多くの人々に残っているということだろう。
( SmartFLASH )