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「何もかも奪われた」急死した宝塚劇団員の遺族が怒りの会見…劇団員は “中秋の名月” に照らされたまま「発見」か

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.11.11 18:10 最終更新日:2023.11.12 18:11

「何もかも奪われた」急死した宝塚劇団員の遺族が怒りの会見…劇団員は “中秋の名月” に照らされたまま「発見」か

武庫川の向こうに見える「宝塚大劇場」

 

 宝塚歌劇団の宙組劇団員(25)が急死した問題で、11月10日、遺族側の代理人弁護士が記者会見を開いた。女性劇団員は上級生からパワハラを受けていたとして、遺族は劇団側に謝罪と補償を求めている。

 

 9月30日、午前7時ごろ、「宝塚大劇場」を見渡せる兵庫県宝塚市のマンションから転落した、宝塚歌劇団「宙組」所属の生徒Aさんの遺体が発見された。マンションの最上階では、Aさんの私物とみられる手提げかばんが見つかっており、発見当時から警察は飛び降りだとみていた。

 

 

 10月11日には「文春オンライン」が、Aさんが4人の上級生から罵声を浴びせられ、集団リンチのような目に遭っていたと報じている。いっぽうで、10月9日に開かれた宝塚歌劇団の会見では、いじめ報道について「いじめという事案があると考えていない」と否定していた。

 

 だが、遺族側の代理人弁護士によると、亡くなったAさんは、上級生から繰り返しパワハラ被害を受けていたという。稽古中に呼び出され、「下級生の失敗は、すべてあんたのせいや」「うそつき野郎」などの暴言を受けた。また、団員の退団などにより業務が集中し、睡眠時間は1日3時間という過酷な長時間労働を強いられたとも明かされた。

 

 遺族側は、弁護士を通じ、

 

《娘の笑顔が大好きでした。その笑顔に私たちは癒やされ、励まされ、幸せをもらってきました。けれど、その笑顔は日に日に無くなっていき、あの日、変わり果てた姿となり二度と見ることが出来なくなってしまいました。

 

 くりくり動く大きな瞳も、柔らかい頬も、いとおしい声も、何もかも私たちから奪われてしまいました。(中略)

 

 25歳の若さで、生きる道を閉ざされ、奪われてしまった娘の苦しみ、そして、あの日どんな思いで劇団を後にしたのかと考えると、胸が張り裂けそうです。》

 

 と、コメントを発表。

 

 劇団やパワハラをおこなった上級生たちに、謝罪を求めている。

 

 9月30日に亡くなったAさんが住んでいたのは、武庫川沿いに建つ、18階建ての高層マンション。部屋からは宝塚大劇場を望むことができる。「29日の夜は、ここらでも “中秋の名月” というべき、素晴らしい満月が見られたんです」と、当時の本誌取材に語ったのは、武庫川沿いの遊歩道で、犬の散歩をしていた70代男性だ。

 

「あの日の朝の7時ごろも、犬の散歩でこのあたりを歩いていました。“飛び降り” や人が落ちたような音はまったくしなかった。もし、そんなことがあれば、この周辺にはラジオ体操をしている人や散歩の人が多くいましたし、絶対に気づくはずです。なのに、みんな何も気がつかなかった。

 

 さっきも、よく散歩している顔見知りの人たちと『彼女は満月だった29日の深夜に飛び降りたんじゃないか』と話していたところでした。 何年かに一度の名月。異様に明るく輝く、まんまるとした大きな月を見て、彼女も何か感じることがあったのかもしれないなあ……」

 

 満月の光に照らされたまま、Aさんの遺体は夜を越し、明け方に発見されたということなのか――。

 

 劇場近くに住み、長年、歌劇団を応援してきたファンは憤りながらこう話していた。

 

「現役のタカラジェンヌが自殺なんて、聞いたことがありません。前に週刊誌で “いじめ報道” があったようですが、上下関係が厳しい世界で、それは昔からよく聞く話。けれど、今回のような衝撃的なことは初めてです。いったいなにがあったのか……亡くなったAさんがかわいそうで、たまりません」

 

 宝塚歌劇団は、問題をうけ、宙組公演を10月1日~11月5日まで中止し、11月10日~23日の雪組公演の中止も発表した。調査チームが設置され、団員への聞き取り調査がおこなわれており、一刻も早い真相究明が望まれる。

 

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( SmartFLASH )

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