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阿部寛に佐々木蔵之介「深夜ドラマ」に進出する大物俳優陣「見逃し配信」普及で「プライムタイム」は有名無実化
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.12.02 18:23 最終更新日:2023.12.02 18:28
近年、深夜のドラマに出演する俳優が豪華になっている。放送中のドラマでは西島秀俊、内野聖陽、阿部寛など、プライムタイムで主演を務めるような顔ぶれが参加している。
西島と内野のダブル主演の『きのう何食べた? season2』(テレビ東京系)は、2019年4月に放送されたドラマの続編。シリーズ累計945万部(電子版を含む)を突破した、よしながふみ氏による同名漫画を原作だ。2LDKのマンションで同居する西島と内野の、毎日の食事を通して浮かび上がる日々が温かく描かれる。前作はTwitterの世界トレンド1位を獲得し、見逃し配信の再生数は全12話で100万回超えを記録するなど、大ヒットした。特番や劇場版も制作されている。
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大ヒットしたドラマ『VIVANT』で公安刑事役を熱演した阿部寛も、テレビ東京系の深夜ドラマ『すべて忘れてしまうから』で主演を務めている。阿部の役柄は、そこそこ売れっ子のミステリー作家。突然、連絡が取れなくなる恋人役を尾野真千子が演じ、ほかにも坂井美紀、Chara、宮藤官九郎など、錚々たるメンバーが出演している。
ほかにも、板谷由夏主演の『ブラックファミリア~新堂家の復讐~』(日本テレビ系)や吉岡里帆主演の『時をかけるな、恋人たち』(フジテレビ系)、佐々木蔵之介主演の『マイホームヒーロー』(TBS系)など、大物俳優陣が主演を務める深夜ドラマは多い。なぜか。
「深夜に放送されているドラマには、斬新で実験的な内容の作品が多く、“大化け”する可能性があります。2016年に深夜ドラマとして放送され、2018年、2019年に連続ドラマ化された『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)は、日本のみならずアジアでも人気を博し、映画化もされました。
また、ドラマの見逃し配信サービスが普及したことも大きいです。内容がおもしろければ、SNSなどで広がり、あとから見てもらえることが証明されたので、時間帯にこだわらなくても、ヒット作が生まれるようになってきているのです。それに伴い、俳優側も放送時間帯にこだわらず、質が高く、演じがいのある作品に出演するようになっているのでしょう」(芸能記者)
『おっさんずラブ』は、2024年1月から新作が23時台でスタートする。もはや「プライムタイム」という考え方自体が、意味をなしていないのかもしれない。
( SmartFLASH )