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広瀬アリス『マイ・セカンド・アオハル』終盤どこまで波乱があるか…『あすなろ白書』に比べると安心して最後まで観られそう

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.12.05 11:00 最終更新日:2023.12.05 11:00

広瀬アリス『マイ・セカンド・アオハル』終盤どこまで波乱があるか…『あすなろ白書』に比べると安心して最後まで観られそう

 

 30年前の恋愛ドラマ『あすなろ白書』(フジテレビ系)と比較すると、現在放送中の『マイ・セカンド・アオハル』(TBS系)はどうだろうか……?

 

 先週火曜に第7話が放送された『マイ・セカンド・アオハル』は、広瀬アリス主演で、なにわ男子・道枝駿佑が相手役を務める恋愛ドラマだ。

 

 運のなさと間の悪さの連続で人生のどん底にいたアラサーOL・佐弥子(広瀬)が、夢だった建築の仕事をするため、高校時代に受けられなかった大学受験に挑戦し、建築学科の大学生になるというストーリー。

 

 

 同じ学科の大学生たちが集まるシェアハウスに住めることになり、年下の同級生や先輩らと友情を育みながらキャンパスライフを謳歌していく。

 

 第6話序盤で、シェアハウスメンバーで10歳年下のイケメン先輩・拓(道枝)から正式に告白され、付き合うことに。第6話と第7話では、途中で微妙な雰囲気になったりちょっとした仲たがいがあったりしつつ、久しぶりの彼氏に佐弥子は思いっきりニヤニヤの浮かれモード。

 

 この2回は、基本的に2人のラブラブシーンを見せられっぱなしとなっていた。

 

■浮気や寝取られだらけだった『あすなろ白書』

 

 劇中の2人は、不和や問題を順調に乗り越えていき、第7話終了時点でむしろ愛の絆を深めたのだが、1990年代から恋愛ドラマを観続けて来た筆者からすると、逆にハラハラする展開だった。

 

 中盤でこんな絶頂な幸せが訪れているということは、これから迎える終盤で、とんでもない波乱が待ち受けているフラグに思えてならなかったからだ。

 

 ――今からちょうど30年前となる1993年10月から12月まで、伝説の恋愛ドラマが放送された。

 

 全話平均視聴率が27%、最終話視聴率は大台超えの31.9%を叩き出した月9ドラマ『あすなろ白書』。主人公を石田ひかり、相手役を筒井道隆が演じており、ほかにも木村拓哉、西島秀俊、鈴木杏樹というキャストが集結した、大学が舞台の青春ラブストーリーである。

 

『あすなろ白書』と『マイ・セカンド・アオハル』は大学生が織りなす恋愛ドラマというベースが共通しているが、前者はとにかく波乱万丈な作品だった。

 

 要約して説明すると、石田の本命は筒井なのだが、筒井が気まぐれキャラで振り回し、木村は健気に石田に片想いしているという三角関係がメイン。

 

 石田は筒井とうまくいきそうになったと思ったら突然フラれたり、その勢いで木村のやさしさにほだされて付き合ったりしつつ、結局、どちらとも体の関係を持つというただれた色恋沙汰が描かれていく。

 

 ヒロインが2人の男の間を行ったり来たりしながら、ほかにも同性愛、妊娠、仲間の死という重めのテーマもブッ込んで来る恋愛ドラマだった。

 

 ただ、当時は『あすなろ白書』が特別過激だったわけではない。誤解を恐れずに言うなら、90年代の恋愛ドラマはたいてい “こんなもん” だった。

 

 ほかのドラマでも、主人公や相手役が複数の異性と体の関係を持つなんてよくあったし、妊娠や死別が描かれることも珍しくなかったのである。

 

■平成と令和では求められているものが違う

 

 そのため、90年代の恋愛ドラマをさんざん観て来た世代からすると、『マイ・セカンド・アオハル』が中盤回でラブラブな幸せ絶頂を迎えていると、逆に不穏な気配をビンビンに感じてしまうのだ。

 

 実際、『あすなろ白書』でも、石田と筒井が中盤回でラブラブになったが、あっさりと非情な裏切りからの破局展開になっていた。

 

 とはいえ、『マイ・セカンド・アオハル』は令和の恋愛ドラマ。いくら類似点があるといっても、30年も前の『あすなろ白書』と同じになるとは限らない。

 

 というか、おそらく筆者のような90年代ドラマファンが感じているハラハラは杞憂に終わり、『あすなろ白書』なみの裏切りや浮気といった大きな起伏は起きないだろう。

 

 もちろん『マイ・セカンド・アオハル』もこれから終盤に突入するので、佐弥子と拓の交際になんらかの危機は訪れるはず。ただ、佐弥子と拓のどちらかの気持ちが離れて浮気したり、それがきっかけでドロドロの衝突があったりすることはなさそう。

 

 平成初期の恋愛ドラマは、主人公が未成年からスタートする物語だとしても、いかに過激な男女のもつれを作り出すかがヒットのカギだったのだが、令和ではそこまで強引な波乱は求められていない。

 

“平成の恋愛ドラマ脳” で観ていると、どうしても佐弥子か拓のどちらかが寝取られるかのではないかと不安になるが、令和の恋愛ドラマでは、そんな無理やりな愛憎劇が勃発することはなさそうだ。

 

 ――第7話で、拓がスイスの有名建築家からスカウトされていたようなので、今夜放送の第8話からは、日本とスイスで離ればなれになってしまうのか……そんなピンチが描かれるのだろう。

 

 だが、90年代ドラマのようなトンデモ展開は起こらず、2人に劇的な亀裂が入ることもなく、ある意味、安心して恋の行く末を見守ることができそうだ。

堺屋大地

恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。これまで『女子SPA!』『スゴ得』『IN LIFE』などで恋愛コラムを連載。現在は『文春オンライン』『現代ビジネス』『集英社オンライン』『日刊SPA!』などに寄稿中

( SmartFLASH )

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