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「キャリアに傷」「プロパガンダ臭」橋本環奈が主演“大阪万博推進ドラマ”に怒りの声 2025年“カネ食い”万博の「ダメさが浮き彫りになる」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.12.19 22:00 最終更新日:2023.12.19 22:00
12月19日、テレビ朝日開局65周年記念ドラマ『万博の太陽』の主演を、橋本環奈が務めることが発表された。
同作のテーマは、アジア初の開催となった1970年の大阪万博(以下、EXPO’70)。1964年の東京オリンピックの感動が忘れられず、親戚の家に居候しながらEXPO’70で働くことを夢見る主人公のヒューマン・ホームドラマだ。
「脚本は『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)、『ハケンの品格』(日本テレビ系)などを手がけた中園ミホ氏です。橋本さんは『豪華な俳優さんが多数出演されているので、どなたが登場するかも注目ポイントです』とコメントを発表しており、テレビ局としても非常に力を入れた作品であるのは間違いなそうです」(芸能記者)
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ところがこのドラマに対し、ネット上では猛烈な批判が多数寄せられている。
《大阪万博を少しでも盛り上げて良くしようとのイメージアップ宣伝戦略》
《え?プロパガンダ臭くてイヤなんですけど》
《橋本環奈さん、こういうの御用達みたいな印象あるなぁ。大丈夫か》
《橋本のキャリアに傷が付きそう》
原因はもちろん、2025年に開催を予定している大阪万博だ。
「2025年の大阪万博への風当たりはますます強まっています。同万博に費やされる国費の総額は、最大で1647億円。そのなかには、機運醸成にかかる費用として38億円も計上されています。さらに、道路や鉄道を含むインフラ整備事業費などで約9兆7000億円、各府省庁でも実施費用として3兆4000億円かかります。そもそも、当初予定していた建設費1250億円も、最大で2350億円にまで膨らむ見通しです」(社会部記者)
さらに、万博の目玉となる世界各国のパビリオンの建設は進んでいない。
「11月下旬時点で、半数超の国が工事業者と契約できていません。建設資材や人件費の高騰などで、そもそも万博に対して積極的なゼネコンが少なく、万博協会のスケジュール管理が甘かったという指摘も出ています。参加国がそれぞれ自国をアピールするために、趣向を凝らした設計をおこなうパビリオンは“万博の華”といわれていますが、開催に間に合わせるために簡素化するしかないかもしれません。こうした惨状を受け、これまでさんざん万博誘致成功を自分の手柄として自慢してきた大阪府の吉村洋文知事は、赤字になっても『大阪府市が負担することはない』と豪語。関係者の間で、醜い責任の押しつけ合いが始まっています」(同前)
大阪万博がこれほど混迷をきわめるなかでの『万博の太陽』。批判が殺到するのも無理はない。
「当然、このタイミングで過去のEXPO’70にまつわるドラマを放送するのは、2025年の“新しい万博”を意識してのことでしょう。ただ、ドラマの企画制作を決定した段階では、これほど批判を受ける状況になるとは考えてもいなかったでしょうから、橋本さんはまさにとばっちりを受けてしまったというわけです。
『万博の太陽』自体には、ドラマ作品としてかなり期待が持てるはず。しかし、同作が描くEXPO’70は、高度経済成長期の真っ只中に開催され、入場者数は国民の6割に相当する約6422万人を記録した大成功イベントです。現実の大阪万博と比べてしまい、国民がますますやるせなさを感じることにならないといいですが……」
暗雲垂れ込める大阪万博を照らす、令和の“太陽の塔”はどこにもない――。
( SmartFLASH )