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三好鉄生『涙をふいて』でデビュー前いやいや坊主頭に
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2017.10.09 11:00 最終更新日:2017.10.09 11:00
「歌手デビュー前にドラマ出演が決まってね。職人の役ということで、坊主頭になった。俺、髪の長いロックンローラーだったから、すごく嫌だった」
相模原のキャタピラー工場で働くかたわら、バンド活動をしていた三貴哲成(三好鉄生)さんは、1979年、オーディションで優勝。30歳でソロデビューを果たした。
「この曲を初めて聴いたのは、(鈴木)キサブローさんが、ギター1本で歌ったデモテープ。巻き舌でブルージーに歌っていて、歌詞は適当な英語なんだけど、サビの部分だけ『涙をふいて』って歌っていて、それがすごくカッコよかった。ウチのスタッフが作詞家の康珍化さんに、サビの『涙をふいて』を残してほしい、とオーダーしたようです」
アレンジは、元ドゥービー・ブラザーズのジェフ・バクスター。ロスの一流ミュージシャンが結集した。
「ジェフが有名な人だとは知らないし、なんでロスでレコーディングするの? って思ったくらい。間奏のギターソロをジェフが弾いたんだけど、ディレクターが気に入らなくて、日本に帰って芳野藤丸さんに差し替えてもらった。いま考えるとすごいことだけど(笑)。
俺、音楽に対するこだわりはなかった。食えなくてもいいから、音楽で生きていきたかった。『涙をふいて』は、そんな俺に『音楽で食っていけ、頑張って生きていけ』と神様が贈ってくれた曲。ありがたいことです」
<三好鉄生『涙をふいて』>
1982年8月5日発売
作詞:康珍化 作曲:鈴木キサブロー
●ザ・ベストテン初登場:
1982年8月26日 スポットライト出演
●売上枚数:11.9万枚(1982年)
<カラオケ・ワンポイント・アドバイス!>
すごく難しい曲。俺、歌番組やライブで、譜面どおりに歌ってないから(笑)。つまり、雰囲気が大事ってこと。音符の長さも強弱も気にしなくていい。人生の歌だから、それまでの自分の人生を重ねて、元気よく歌ってください。
<三好鉄生>
1951年北海道生まれ。65歳。1982年、ドラマ『人間万事 塞翁が丙午』(TBS系)で俳優デビュー。2ndシングル『涙をふいて』が新グロモントCFソングに起用され大ヒット。また、サントリー生ビールのCFソング『すごい男の唄』も話題に。最新シングル『輓馬 GO BANG!』、最新ベストアルバム『GOLDEN☆BEST』発売中。公式HP http://miyoshitessei.web.fc2.com
(週刊FLASH 2017年10月10日号)