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市川猿之助が迎える “隠遁” の年越し…巻紙に毛筆で詫び状したため、5年後の歌舞伎復帰を画策
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.12.27 06:00 最終更新日:2023.12.27 06:00
11月20日、懲役3年・執行猶予5年の有罪判決が確定した市川猿之助(本名・喜熨斗孝彦)。猿之助が、両親の自殺を助けたとして自殺ほう助の疑いで逮捕されたのは、2023年6月27日のことだった。それから半年が過ぎ、歌舞伎関係者が、澤瀉屋(おもだかや)の師走を明かす。
「澤瀉屋の新当主となった香川照之さんは、座員の給料を払うため、生き残りに必死です。12月は、市川團子さん以外は座員総出で、片岡愛之助さんの『流白浪燦星(ルパン三世)』(新橋演舞場)に出演中ですが、この “お見合い” が大成功。愛之助さんも東京公演で組む歌舞伎役者を探していたので、これは “Win-Win” といったところです。
あとは2024年2・3月の『ヤマトタケル』(同)のチケットの売れ行きがどうなるかで、澤瀉屋の将来は決まりますね。松竹のみならず、梨園全体が固唾を飲んで見守っているところです」
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もうひとつ、梨園全体が注視しているイベントが、2024年1月28日におこなわれる。
「市川猿翁さん、段四郎さんのお別れ会です。会主は香川照之さんですが、渦中の猿之助さんが出席するかどうかですよね。おそらく来ないと思いますが、香川さんが挨拶でなにを言うのか……。重鎮の挨拶も、坂東玉三郎さんや坂東弥十郎さんに依頼しているようですが、挨拶で誰がなにを言うのかに注目が集まっています」(前出・歌舞伎関係者、以下同)
渦中の猿之助自身は、いまは隠遁の日々を送っている。
「2人のお弟子に交互に見守られながら、目黒の家に蟄居しているそうです。でも、前みたいに現実を悲観するのではなく、5年後を見据えた『長い準備期間』を歩み始めた感じのようです」
5年後というのは、もちろん執行猶予が終わる期間だ。猿之助はいま、歌舞伎界復帰を視野に入れて動き始めている。
「今年は年賀状も出せませんから、迷惑をかけた人たちに向け、巻紙に毛筆で詫び状をしたためる毎日だそうです。『生かされたことには意味がある』『今後は歌舞伎で恩返ししていきたい』といった内容のようです。
そのほかは、備忘録代わりの自伝とか、新作歌舞伎や映画の脚本の執筆ですね。あとは、金策のため、持っていた骨董などを売りに出すとか。これも “準備” のひとつでしょう。
本来2月から上演予定だったスーパー歌舞伎『鬼滅の刃』も、企画自体がなくなったわけではありません。猿之助という司令塔を失い、まとめあげる人がいなくなっただけです。別に腐る題材でもありませんから、執行猶予が明けた5年先でも問題ないわけです」
猿之助自身は、執行猶予明けまで表舞台に立つ予定はないという。
「なにをやるにせよ、製作発表はしなければなりません。ですが、“みそぎ” さえ済ませていれば、発表時に堂々と頭を下げて申し開きができる。よくも悪くも、世間の注目は集まる寸法です。
問題は、それまで猿之助さんが自身の影響力を保持できるかどうか。それには香川さんと松竹の協力が不可欠です。今後、どれだけの人が手を差し伸べてくれるかはわかりませんが、あの自信家の猿之助さんが謙虚さを覚えたら、私は強いと思いますけどね」
まずは『ヤマトタケル』とお別れ会を成功させることが澤瀉屋の未来を決める。猿之助の正念場は、すでに始まっているのだ。
( SmartFLASH )