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少年ジャンプが「社会人経験者」取り込みを開始…「忙しければ原作者の道もある」と漫画編集者
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.12.27 06:00 最終更新日:2023.12.27 06:00
12月25日、週刊少年ジャンプ編集部は社会人経験者向けの漫画賞「社会人少年漫画賞」創設を発表した。応募者を社会人経験者のみに限定した漫画賞は、同誌史上初めて。
同賞は、漫画を描く道具・技術が広がって多様化が進むなか、社会人生活を経てマンガ家の夢を再び掴もうとする人、他の仕事と並行してマンガを描く人に特化した賞となっている。
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審査員を務めるのは、「週刊少年ジャンプ」で連載経験を持つ『ウィッチウォッチ』の篠原健太氏、『食戟のソーマ』の原作担当・附田祐斗氏、『約束のネバーランド』の原作担当・白井カイウ氏、『マッシュル-MASHLE-』の甲本一氏。4人とも社会人経験を積んで大ヒット作を生みだした作家たちだ。
応募者は仕事や制作状況を詳細に記載する創作キャリアシートを提出。最終選考に残った応募者は、審査員からシートを踏まえたアドバイスも送られる。最終的に、受賞者は最大100万円の賞金と、「週刊少年ジャンプ」か「少年ジャンプ+」での作品掲載権が贈られる。
ネットでの意見はさまざまだ。
《そうだよ、今からだって少年漫画創作して良いんだよ、うんうん》
《応募してみようかな。。!》
といった好意的な声や、自分もと奮起する声がある一方、
《ジャンプも本当に人材が枯渇してるんですね・・・》
《別に以前から社会人でも応募出来たわけで、あえて「社会人専用」にする意味は無いのでは?》
と、人材不足を嘆いたり、同賞を疑問視したりする声も。
「今回のように、『社会人少年漫画賞』と名前がつくことによって、『自分もチャレンジできるのでは』と、漫画家という道を選択肢に加えられる人が増える。人材不足の業界ですから、門戸を開くという意味では漫画界にとってプラスになるはずです」(漫画編集者)
また、今回、審査員に社会人経験のある作家が選ばれていることも、社会人から漫画家というロールモデルを示すことができる点で意味があるという。
「この賞でデビューを果たしたとしても、今の仕事をいきなり投げ捨てて漫画家一本というのは難しいでしょう。もちろん、仕事をしながら『週刊少年ジャンプ』で連載するのは絶対に無理。
でも、今はWEBアプリの『少年ジャンプ+』があります。ここは、隔週連載、月1連載など柔軟ですから、可能性がゼロではない。本業が多忙でも、面白いストーリーが作れるなら、原作者になるという道もありますね」(同)
アニメ化、実写化など漫画を原作とするコンテンツが増え続ける昨今。新たな才能の発掘は急務だけに、新たな賞は業界を盛り上げる起爆剤となるか。
( SmartFLASH )