ウエストランドが力推しする“先輩芸人”「初対面で河本に胸ぐら掴まれて…」【次に来る「遅咲き芸人」】

 

　自らも“遅咲き”で人気を獲得した、実力派芸人たち。苦労を知る彼らだからこそわかる、次の“大器晩成芸人”は誰だ？

 

　2022年の『M−1』チャンピオン、ウエストランドが推薦するのは、ネコニスズの2人だ。

 

井口「2人は芸歴では先輩で、ネコニスズがタイタンに入る前からよく遊んでました」

 

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河本「僕は事務所入ってすぐに、ヤマゲンさんに道でばったり会ったのを覚えてます」

 

ヤマゲン「僕が中野を一人で歩いてたら、前から三四郎の相田（周二）さんが来たんで挨拶したんですが、一緒にいた河本がベロベロで。急に僕の胸ぐら掴んできて（笑）。『お前、今度飲みに連れてけ！』って怒鳴られたんです」

 

河本「大阪にいたころからファンだったんですよ。『ヤマゲンさんだ！』って興奮して、胸ぐら掴んでました（笑）」

 

　というのも、ヤマゲンは大阪でガスマスクガールというコンビを結成していた（のちに解散）。『M−1』準決勝に進出するなど、当時から芸人界隈では人気だったという。

 

　一方の舘野も古い友人。

 

舘野「井口さんと三四郎の小宮（浩信）さんが、お互いがおもしろい後輩を紹介し合う、合コンみたいな会が2010年くらいにあったんです。そこに小宮さんが僕を連れて行って、知り合ったんです。そこからしょっちゅう一緒に遊んでました」

 

井口「2人が組むっていうのが衝撃でした。ガスマスクガールは大阪で大人気で、若手では見取り図とツートップという感じだった。ヤマゲンさんのこと、スゴい人だと思ってましたから」

 

　2012年、タイタンに所属したネコニスズ。現在、ヤマゲンはラップでライブに出演する一方、舘野は……。

 

舘野「番組にバーターで呼んでもらえないんです。ミルクボーイはサークルの後輩ですけど、僕の名前を出してくれないんですよね」

 

ヤマゲン「恨まれてるっぽい（笑）」

 

井口「まあ、今は爆笑問題さんのYouTubeで、舘野さんが謎の赤ちゃんキャラをやって、ウケてましたね。ちょっと注目はされてるんですけど……イジり方がわからない」

 

ヤマゲン「最近の舘野は、ライブのエンディングでスベったら『パパー！』って叫びながら誰かに突撃するっていうボケをやってます」

 

井口「芸歴20年でやることじゃないよ（笑）！ 」

 

　先輩を憂う井口らの顔は、切実ながらもほがらかだった。

 

写真・久保貴弘

( 週刊FLASH 2024年1月30日号 )