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『西郷どん』で主役「鈴木亮平」作品への執念を語る

エンタメ・アイドル 投稿日:2017.10.20 16:00FLASH編集部

『西郷どん』で主役「鈴木亮平」作品への執念を語る

 

「僕、遅咲きだねと言われるんですよ。注目していただいたのが30代になってからなので。でも、自分のなかで苦労は23歳で終わっているんですよね」

 

 こう語るのは、2018年のNHK大河ドラマ『西郷どん』で主役の西郷隆盛を演じる鈴木亮平だ。

 

 その鈴木を世に知らしめたのが、小栗旬だった。

 

「小栗旬とは、24歳のとき、ドラマで初めて共演して。その3年後に彼が監督した映画『シュアリー・サムデイ』(2010年公開)にキャスティングしてくれたことが、世の中に知ってもらうきっかけになりましたから。同い年で同業者だから、あまり認めたくないですけど(笑)」

 

 作品に携わるほどに、小栗の “お客さんを呼べるという信用” のすごさを痛感するという。

 

 対する、自身の強みとは。

 

「準備だと思います。作品へのアプローチ、具体的には、演じる人物について裏側まで考えること。実在の人物ならば生まれ育った土地に行き、お墓参りをしたり。

 礼儀や誠意というもの、それは作品と役を愛するということだと思うんですけど、その準備を誰よりもできる役者でいたいと思っています」

 

 現在、鈴木が向き合っている作品がふたつある。ひとつは、『西郷どん』。

 

「西郷隆盛の史料を読み込み、年齢ごとの体つきや話し方を考えています。なにより、鹿児島弁ですね。共演者の誰よりも自然に話せなければと。

 ただ、練習しすぎても芝居が硬くなるので、100回200回言ったセリフを初めてのように発することが当面のテーマです」

 

 もう一作が、上演中の舞台『トロイ戦争は起こらない』だ。

 

「舞台の場合、作家と演出家のメッセージをいかに伝えるか、に重きを置いています。そのために役になりきったほうがよければそう努力しますし、そうでなければ抑えます。

 今回の作品は、トロイ戦争を題材にしつつ、現代にも通じる戦争の話になっている。カジュアルな文体でボケとツッコミみたいなやり取りもある。唯一無二の作品です」

 

 多忙を極める鈴木だが、最近、3連休があったそう。どう過ごしたのか。

 

「セリフ覚えです(笑)。体型維持のためジムに行く必要もありますし、なんやかんや準備にあててしまいますね」

 

 鈴木亮平の、休みを休みとして過ごせないという悩みは、役者として最上の喜びでもある。

 

すずきりょうへい
34歳 1983年3月29日生まれ 兵庫県出身 T186 中学時代から俳優を志す。東京外国語大学在学中にモデル活動を開始。2006年、俳優デビュー。徹底した役作りにより頭角を現わし、これまでに出演作多数。舞台『トロイ戦争は起こらない』(東京・新国立劇場中劇場で10月5日から公演)、2018年のNHK大河ドラマ『西郷どん』主演と、充実のときを迎えている。そのほか最新情報は、公式ブログ「Neutral」ツイッター(@ryoheiheisuzuki)にて
(週刊FLASH 2017年10月3日号)

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