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坂本冬美の『モゴモゴ交友録』原田悠里さんーー筋肉に目覚め、ディナーショーではくスカートの丈が年々短くなっているような

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.02.03 06:00 最終更新日:2024.02.03 06:00

坂本冬美の『モゴモゴ交友録』原田悠里さんーー筋肉に目覚め、ディナーショーではくスカートの丈が年々短くなっているような

原田悠里、坂本冬美

 

ーー私は “普通” だから。

 

 何をもって “普通” だというのかはわかりませんが、そう言い張る人がわたしのまわりにも1人、2人、3人……右手の指だけでは、ちょっと足りないくらいいます。多くの場合、そんな人ほど “普通” じゃないんですけどね(笑)。

 

 その代表選手がーー。

 

 二葉百合子先生のもとに集った、通称 “二葉組” の長女、原田悠里さんです(悠里ねぇ、ごめんなさい)。

 

 

 昨年独立されましたが、悠里ねぇがデビューからずっと所属していたのは、北島三郎御大の北島音楽事務所。そうです。わたしはデビュー前、御大の前で歌を歌い「卒業したら連絡しなさい」と言っていただきましたが、肝心な連絡先を教えていただけなかった、あの北島音楽事務所です。

 

「いちばん普通の私が、坂本冬美も入れなかった事務所に40年以上居させていただき、こうして今も演歌歌手として歌を歌っていられる。そのことをマメちゃん(悠里ねぇは、わたしのことをこう呼ぶんです)、どう思う?」

 

 どうって言われても……モゴモゴモゴ。すごいです。ものすごいことです。でも、だけど、しかしです。ひとつだけ言わせていただくと、悠里ねぇは全然普通じゃありませんから(笑)。

 

 鹿児島大学教育学部に入学。教員免許を取得し、卒業後2年間、小学校で音楽教師を務め、その後、北島音楽事務所から演歌歌手としてデビュー。鹿児島大学の先輩である京セラ創業者の稲盛和夫さんを人生の師と仰ぎ、「盛和塾」に入塾してほかの塾生の方と机を並べて勉強していたという経歴だけでも普通じゃありません。

 

 でも、誤解しないでくださいね。悠里ねぇが、趣味嗜好が変とか、思考回路がブッ飛んでいるとか、そういう類いのことではありません。むしろその逆で、悠里ねぇは真面目すぎるほど真面目で、その真面目さが、ちょっとおもしろくて笑えちゃうんです。

 

 学生時代は勉強ひと筋。ぷよぷよ体の悠里ねぇが、突然、筋肉に目覚めたのは、25年ほど前のことでした。

 

 どこまでも真面目な悠里ねぇは、毎日ジムに通って、体作りに没頭。仕事がない日は、とにかく歩く、歩く、どこまでも歩く。一日1万歩は当たり前で、多いときには2万歩超え。とってもおしゃれな腕時計が、今では万歩計のついた時計に換わっていました。

 

 さらに。鍛えた成果を見せたくなるのは、人としての性のようなもので。毎年、東京・目黒の雅叙園で開いているディナーショーではくスカートの丈が、年々ちょっとずつ短くなっているような……モゴモゴモゴ(笑)。動きも激しくなっていますが、それが悠里ねぇの魅力アップに繋がっているような気がします。

 

 一緒に温泉に浸かりながら二の腕に力コブを作り「どう? すごくない!?」と、得意げな顔をする悠里ねぇもかわいいし、わたしがナチュラルで立派なふくらはぎをピクッと動かして見せると「うっ」と呻き声を漏らし、続けて「負けたわ」と肩を落とす悠里ねぇも、すっごくかわいい。

 

 情に厚くて涙もろく、優しくて明るくて正義感が強く、ご自身の中に燃えるものをしっかりと持っていらっしゃる悠里ねぇは、わたしの理想です。夏ちゃん(伍代夏子)、あやちゃん(藤あや子)の同期3人娘とはまた違った意味で、波長が合う居心地のいい先輩です。

 

 二葉先生を師と仰ぎ、歌謡浪曲を大切に思う “二葉組” は、長女の悠里ねぇあっての “二葉組” です。わたしはもちろん、あやちゃんも、じゅんじゅん(石原詢子)も、あやや(島津亜矢)も、悠里ねぇを大切に思っているので、これからもよろしくお願いします。今度また、先生を囲んでみんなでご飯を食べましょうね。

 

さかもとふゆみ
1967 年3月30日生まれ 和歌山県出身『祝い酒』『夜桜お七』『また君に恋してる』『ブッダのように私は死んだ』など幅広いジャンルの代表曲を持つ。現在、著書『坂本冬美のモゴモゴモゴ』(小社刊)が発売中!

 

写真・中村 功
取材&文・工藤 晋

( 週刊FLASH 2024年2月13日号 )

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