2月3日、出川哲朗が『伊集院光&佐久間宣行の勝手に「テレ東批評」』(テレビ東京系)に出演。人気番組『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(同局系、以下「充電旅」)への強いこだわりを熱弁する姿に、称賛が集まっている。
番組は深夜帯でスタート。出川はスタート時から人気番組に成長する予感があったという。
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「1回だけやったときに、マネジャーにすごく言ったのは覚えてるんだけど、『この番組、次オファー来たとき、必ずスケジュール空けてくれ』と。絶対に面白くなる可能性があるから。基本3日間くらい空けなきゃならないけど、絶対に空けてくれと」
出川の予感どおり人気番組となり、2017年にはレギュラー番組としてゴールデンに進出。だが、その際、「本当にテレ東さんとけっこう揉めた」という。
「ゴールデンになるにあたって、ルールを変えると。設定金額を決めたり、民家泊じゃないとダメだとか。要は『ザ・テレ東』でやってるあの枠のいろんなルールを足してやってくれって言われたから、そこは本当に戦いました」
出川はルール変更を求められても、「絶対ダメだって。のんびりで、もう何も決めないのがよかったから」と拒否。
「あと、テレ東のお偉方は、やっぱりゲストをいっぱい呼びたいと。それも絶対にやめてくれって。あんまり(ゲストを)入れすぎると肝心の地元のみんな、子供とか、おじいちゃんおばあちゃんとのふれあいが薄くなる。多くても2人以上は絶対入れないでくれと、そこはね、戦いました」
それを聞いた元テレビ東京プロデューサーの佐久間宣行氏は、「すごい! そのとおりになっているし、面白さも損なわれないまま」と出川の判断を絶賛。出川は「それは本当によかったなと思います」と笑顔で話した。
充電旅では、出川が地元の人たちと写真撮影するシーンが出てくるが、出川は「俺なんかのために、子供とか寒いなかずっと待っててくれるのがありがたくて。子供って絶対おぼえてるから。だから、絶対、撮ってあげたいなって」と、撮影に応じる理由を明かした。
「テレビ東京の旅番組は、独特の設定ルールが売りです。『大久保川村の温泉タオル集め旅』では、ロゴ入り温泉タオルを集め、ノルマを達成できるか。『千原ジュニアのタクシー乗り継ぎ旅』では、1回5000円ぶんしかタクシーに乗れない、というルールでゴールを目指します。
『ローカル路線バス乗り継ぎの旅W』は、ひたすら日本国内の路線バスを乗り継ぎ、目的地への到達を目指すハードなルール。いかに効率よく乗り継ぎ、最終目的地にたどりつけるか。ゲーム性が重視され、地元の人たちとの触れあいは二の次という傾向が強まっていました。
そのなかで、出川さんの充電旅は、電動バイクのバッテリー残量が少なくなったら、地元の人の家で充電させてもらうというシンプルなルール。充電中に出川さんが地元の人と触れあうシーンが売りで、ほのぼのした旅番組として、人気が定着したといえます」(芸能記者)
出川が充電旅のルール設定に反対したことに、SNSでは称賛する声が多くあがっている。
《出川さん大正解すぎ》
《あのテレ東にも「余計なことを詰め込み過ぎて、本来の魅力を損う」というテレビ業界衰退の一因が根を張っているようで それを全部拒否した出川さん、グッジョブです》
《充電旅の様に「想い」が思惑をぶっ飛ばして成就する成功例をもっと讃えないとダメじゃないかな》
テレビ東京のなかでも、異彩を放つゆるゆるルール。それでも人気番組として定着したのは、出川のこだわりが正しかったということだろう。
( SmartFLASH )