エンタメ・アイドルエンタメ・アイドル

「ミス日本」空位で大損したら…椎野カロリーナと不倫医師が背負う「訴訟リスク」弁護士に聞いた

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.02.12 19:45 最終更新日:2024.02.13 14:15

「ミス日本」空位で大損したら…椎野カロリーナと不倫医師が背負う「訴訟リスク」弁護士に聞いた

(写真・時事通信)

 

ミス日本グランプリを受賞した椎野カロリーナ本人より、一身上の都合により、これを辞退したいとの申し出がございました。ミス日本協会はこれを受理し、2024ミス日本グランプリは「空位」といたします》

 

 2月5日、ミス日本公式サイトは、1月22日に開催された「第56回ミス日本コンテスト2024」で、椎野カロリーナが獲得した「ミス日本グランプリ」を「空位」とすることを発表。歴史あるミスコン初の事態に衝撃が走っている。

 

 

 2月1日発売の『週刊文春』で、メディカルドクター前田拓摩氏との不倫疑惑が報じられたカロリーナ。当初、カロリーナ側は肉体関係は否定していたものの、2月5日に事態は一変。

 

 所属事務所が《(カロリーナが)交際期間中に前田氏が婚姻していることを認識しましたが、その後も交際を続け、男女の関係がありました》と説明。そのうえで、本人から所属とりやめの申し入れがあったため、契約を解除したという。

 

 ミス日本の任期中におこなうはずだったさまざまな仕事に影響が出ることが考えられ、辞退だけでことが収まるとは考えにくい。法律事務所Zの菅野龍太郎弁護士は、契約の内容次第でカロリーナにミス日本主催側から「損害賠償」を求められる可能性があると指摘する。

 

「重要なのは、ミス日本の事務局とカロリーナさんがどのような契約を締結していたかです。通常、こういったコンテストでは、運営事務局が最終選考参加者に対し、誓約書の提出を求めます。

 

 その誓約書には、出場者が社会的・倫理的に問題がある行為をしていないことの表明、スポンサーの広報に協力する旨の約束、さらにはこれらに違反した場合、生じた損害を賠償する内容が含まれているのが一般的です。

 

 ミス日本においても、似たようなプロセスがとられている可能性があります。仮にそうだとすれば、今回のカロリーナさんの行動は誓約書に反しており、これに基づく損害賠償を受ける可能性があります」

 

 ミスコンを主催する裏には、利益を得る仕組みがある。なかでも主催者にとって大きな収益となるのが、参加者が美容製品やコスメ、ファッションブランドなどさまざまな企業と結ぶスポンサー契約だ。

 

 これらの企業は、候補者や受賞者を起用する代わりに、主催者に出資する。こういったミスコンを取り巻くお金の流れを考えると、今回のカロリーナのグランプリ辞退がもたらす不利益は相当なものとなるだろう。

 

 しかし、その額がいくらになるのかは不透明だ。菅野弁護士が続ける。

 

「ミス日本の運営事務局が請求できる金額は、事務局が実際に被った損害に限られます。

 

 したがって、スポンサーが降板したとして、それがカロリーナさんの行動が原因だと立証できるのかが問題になります。カロリーナさんがグランプリを返上した結果、準グランプリの方がその穴を埋めることでスポンサーが満足すれば損害は発生しません。

 

 翌年スポンサーが降板しても、代わりが見つかったり、スポンサーが降板したこととカロリーナさんの行動の因果関係が立証できなかったりすれば、請求自体認められないか、認められても少額になる可能性があります。

 

 また、『ミス日本』というブランドが傷ついたとしても、それを金額として算定するのは簡単ではありません。

 

 スポンサーがカロリーナさんの行動を理由としてミス日本事務局を訴える可能性もありますが、こちらも金額の算定は容易ではありません」

 

 どうやら、主催者がカロリーナに損害賠償を求めることは、いささか難しそうだ。

 

■不倫自体の訴訟リスクは

 

 一方、既婚男性と不倫したことで、カロリーナ自身が訴訟リスクを背負っている。弁護士法人「はれやか法律事務所」の小林嵩弁護士が、次のように話す。

 

「カロリーナさんが、妻から不貞慰謝料の支払いを求められれば、責任を負うと考えられます。

 

 交際当初は既婚者であることを知らなかったとのことですから、その意味では気の毒な事情があると言えそうですが、既婚を知ったうえでなお交際を継続していたのなら、不貞行為の責任は免れません。ただし、最初は知らなかったという事情は、慰謝料の金額算定に際して、多少の考慮に値すると思われます」

 

 自身のインスタで「離婚する意思はなかった」と告白した前田琢磨医師だが、もしも離婚するという事態になれば、同じく責任が生じる。

 

「配偶者である妻との婚姻関係を破綻させた有責配偶者として、妻が要望すれば離婚に応じざるを得ず、さらには離婚にともなって、慰謝料、財産分与、お子さまがいらっしゃる場合には養育費など、さまざまな財産給付をする立場に置かれます」

 

■主催者は、相手の不倫医師を訴えられるのか

 

 最後に気になるのが、ミス日本主催者が、カロリーナと不倫した前田医師に損害賠償請求できるのかどうか。この点については、2人の弁護士とも同じ答えだった。

 

「前田医師は、主催者からすればまったくの第三者で、両者の間になんらの契約も存在しないことから、損害賠償を請求するのは難しいでしょう」

 

 自身のインスタで、《既婚であることを隠してカロリーナさんと仲良くなろうとしたのは事実です》と明かしている前田医師。法的にはともかく、倫理的にはかなり大きな責任があると言わざるを得ない。

( SmartFLASH )

続きを見る

今、あなたにおすすめの記事

エンタメ・アイドル一覧をもっと見る