BiSHからバラエティへ　話題のメガネ女子　ハシヤスメ・アツコが語る意外な苦労話「初ステージはお客さんが3人でした」

 

　ガールズグループ「BiSH」解散後、バラエティ番組に引っ張りだこ、彼女の素顔に迫るロングインタビュー、Q＆Aと初出し発掘写真も。ハシヤスメの詰め合わせをどうぞ！

 

■海鮮居酒屋で120分超のガチトーーク!!

 

　ただいまバラドル界を席巻中のハシヤスメ・アツコ（年齢非公表）。本誌は、都内の海鮮料理が自慢の居酒屋で、ロングインタビューを敢行。「お酒はあまり飲めない」そうで、ウーロン茶を片手に、人生を振り返ってもらった。まずは、トレードマークとなっているメガネについて。

 

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「『BiSH』のオーディションに合格したあと、当時の事務所代表の渡辺淳之介さんにメガネをすすめられて、かけることになりました。以降、渡辺さんの『何があってもメガネは外すな』という教えを守っています。そもそもこのメガネは生えているんですけどね（笑）」

 

■“夢を叶えずには死ねない”　3万円を握りしめて上京

 

「時給1600円。羽田空港でアルバイト。寮つき。東京への交通費も支給します！」

 

　ある日、情報誌に掲載されていたアルバイトの募集広告に目が留まった。東京生まれの彼女は、中学から福岡で暮らし、モーニング娘。やAKB48に憧れて、王道のアイドルを目指すようになった。高校の3年間はローカル雑誌の読者モデルとして活動した。

 

「夢を叶えるためには、東京に戻るのがいいのかなと考えていた矢先に見つけた好待遇のアルバイト。寮もあるし、飛行機代も出してもらえるので、面接を受けてみたら、『すぐにでも来てください！』って。当時、お金がなかったので、3万円だけ持って上京しました」

 

　アイドル、タレント、女優……。どんな肩書でも構わない。華やかな芸能界の入口に立ってみたい。そんな思いを込めて受けたオーディションの数は、優に100を超えていた。

 

「羽田空港の和菓子店でアルバイトが始まりました。早番のときは午前5時45分から午後2時45分まで。午後3時以降は自由だったので、その時間に、いろいろなオーディションを受けていました。だいたい午前4時起床だったので、クタクタになっていましたね。でも、 “夢を叶えずには死ねないな” と思っていました」

 

　なりふり構わず受けていたなかで、地下アイドルグループのオーディションに合格した。

 

「すぐに横浜アリーナなどの大きい会場でライブができる！　と、勝手に思っていたんです。ところが、いざ初ステージに立ってみたらお客さんが2、3人しかいなくて……。衝撃を受けました。でも、受かったからにはこのグループでオリコン1位を取って、東京ドームでライブをやるんだと気持ちを切り替えました」

 

　だが、グループは1年ほどであっけなく解散。再び、アルバイトとオーディションの日々が始まった。

 

　そして2015年、転機が訪れる。

 

「新生クソアイドル」を意味する「BiSH」（Brand-new idol SHiT）の第2次オーディションに応募して合格。「BiSH」での活動は破天荒なものが多かった。たとえば、メンバーがライブ前におこなう円陣の掛け声が「ち○ぽー！」だったり、MVで馬糞をかけられたり。うら若き乙女たちが、タブーのど真ん中を突き進むのである。

 

「『BiSH』は、私が幼いころから思い描いていたアイドル像とはまったく違いました。衣装も、私はミニスカートが似合うと思っていたのに、ロングスカートやパンツになり、ライブではMCではなく、コント部分をまかされるようになり、メンバーと相談しながら台本を書くようになりました。理想とのギャップに苦しんだ時期もあったけど、そもそも、100社以上の面接やオーディションで落ちているので、私は王道ではないなと気づきました。自分は、『じゃない』ほうに行ったほうがいいんだなって」

 

「BiSH」は2018年、メジャー3rdシングル『PAiNT it BLACK』でオリコン1位を獲得。2021年には『NHK紅白歌合戦』に出場。そして、2023年6月29日、「夢だった」東京ドーム公演を開催。人気絶頂のなかで解散した。その翌日、彼女はホリプロの所属となり、ソロ活動を始めた。

 

「グループの解散が決まり、メンバーそれぞれが自分の進む道を考えたときに、私は『ホリプロに入りたい』と思ったんです。私、2005年から5年連続で『ホリプロタレントスカウトキャラバン』を受けて、ずっと落ちていたので、やっと夢が叶ったんです。今は、ひとつひとつのお仕事が新鮮ですし、慣れないことが多いです。

 

『「王様のブランチ」に出たい』『1日警察署長をやってみたい』とか、昔から願っていることを、今もずっと言い続けています。夢を諦めないで一歩一歩進むのが、私の人生のテーマかもしれないです。まずは自分の夢を叶えて、すべてを手にすることができたら、結婚とか、仕事以外のことを考えようかな（笑）」

 

■NGなし！ぶっちゃけQ＆A11

 

Q1　好きな食べ物は？

 

A　たらこスパゲティ。パスタではなく、スパゲティ。リアルに食べ歩きをしていて、全国のたらこスパゲティNo. 1を決めようと思っています

 

Q2　料理は？

 

A　マジで、まったくしません。Uber Eatsばかり。もしくは外食

 

Q3　ストレス解消法は？

 

A　俳優・田中圭さんの推し活。写真集を持っています！

 

Q4　好きな音楽は？

 

A　モーニング娘。、AKB48、氣志團

 

Q5　尊敬する人は？

 

A　井森美幸さん

 

Q6　休日の過ごし方は？

 

A　人がいるところに行きたいので、外に出かけます。バーレスク東京へ行ったり、『SPY×FAMILY』のイベントに参加したりしています。ディズニーランドも好き。以前は、年パスを持っていました

 

Q7　最近、読んだ本は？

A　『1秒で答えをつくる力 お笑い芸人が学ぶ「切り返し」のプロになる48の技術』（本多正識

著）。経験を重ねれば重ねるほど柔軟に対応していかないと、自分の可能性を狭めてしまう、と書いてあって納得しました

 

Q8　どんなときにメガネを外しますか？

 

A　読者的には「お風呂に入る瞬間です」ですかね？（笑）　ご想像におまかせします。ちなみに、視力は2.0です

 

Q9　どんなときに泣く？

 

A　長年好きなロッチのコカドケンタロウさんが結婚したら泣いちゃうかもしれないです

 

Q10　人生をやり直せるとしたら？

 

A　悪い人を捕まえる警察官になる。学生時代1カ月間夏期講習に通って、警察官採用の模擬試験を受けたら5段階中、下から2番目の判定だったので諦めました

 

Q11　座右の銘は？

 

A　感謝。つねに感謝の気持ちを忘れちゃダメだと思っています

 

はしやすめ・あつこ
東京都生まれ 2015年8月、 BiSHのメンバーとして活動を開始。2023年6月、東京ドーム公演にて惜しまれながら解散。事務所をホリプロへ移籍し、バラエティ番組や、フジテレビ系ドラマ『大奥』に出演するなどマルチに活動をしている

 

写真・木村哲夫

( 週刊FLASH 2024年3月5日号 )