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町山智浩が語った映画『ブレードランナー』の革命的な世界観

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2017.10.28 16:00 最終更新日:2017.10.28 16:00

町山智浩が語った映画『ブレードランナー』の革命的な世界観

『『ブレードランナー2049』記者会見(写真:AFLO)』

 

 10月27日から日本で公開された映画『ブレードランナー2049』。アメリカでは6日から公開されており、興行収入は予想より下回りつつも、週末の北米興収ランキングでは首位を獲得。

 

 今作は1982年に公開された『ブレードランナー』の続編で、オリジナル版は「アメリカ国立フィルム登録簿」に永久保存登録されるなど、屈指の名作とされている。

 

 映画評論家の町山智浩が、10月17日放送の『たまむすび』(TBSラジオ)で、映画『ブレードランナー』の魅力を語っていた。

 

「なにが画期的だったかというと、この『ブレードランナー』が出てから、映画の中における未来の都市とか未来の世界の風景っていうのが、まったく変わっちゃったんですよ」

 

 どういうことだろうか。

 

「それまでの未来っていうのは2種類しかなかったんですね。1つはピカピカの超高層ビルが立っている、輝ける未来ですね。もう1つは核戦争で滅んじゃっている未来です。この『ブレードランナー』はその中間なんですよ。ボロボロなんだけども、まだ都市が続いていて」

 

 この世界観は、後に発表されるSF作品に大きな影響を残しているのだという。

 

「特に映画とかマンガ・アニメは、『ブレードランナー』後は、みんな『ブレードランナー』(的世界観)になっちゃったんですよ。

 

 だから『AKIRA』なんかもそうですし、『攻殻機動隊』っていう漫画とアニメもそうですね。あと、『マトリックス』とか、そういったものに出てくる未来感っていうものは、みんな『ブレードランナー』で初めて作られたものを、みんなが35年間真似しているんで。

 

 いま、『ブレードランナー』以後に育った人が見ると、『これ(この風景)、みんな知っているよ』と思うかもしれないけど、そうじゃねえから。これが最初だから! っていうことなんですよ」

 

 今週から公開の新作を見る前に、初代作品を見ておくのもいいかもしれない。

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