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『ちびまる子ちゃん』まる子役のTARAKOさん死去…まるちゃんファンのロバート山本博のおすすめ回は『お母さんの給食袋』の巻

エンタメ・アイドル 投稿日:2024.03.10 06:50FLASH編集部

『ちびまる子ちゃん』まる子役のTARAKOさん死去…まるちゃんファンのロバート山本博のおすすめ回は『お母さんの給食袋』の巻

1990年6月、本誌に登場してくれたTARAKOさん

 

 アニメちびまる子ちゃん』(フジテレビ)で、まる子役を放送開始時から34年にわたり務めてきたTARAKOさんが、3月4日にお亡くなりになりました。

 

 国民的アニメの『ちびまる子ちゃん』ですから、芸人界にもたくさんファンがいます。森三中大島美幸さんは、原作のさくらももこさんと親交があり、ロバート山本博さんは、奥様もファンで、『ちびまる子ちゃん』の話で盛り上がったことがきっかけで結婚にいたりました。

 

 筆者は以前、博さんに『ちびまる子ちゃん』についてお話を伺っています。

 

 

「『ちびまる子ちゃん』の話が好きなんですよ。常日頃あって細かいことなんですけど、子供にとってはそれが大事件で……大人になったら忘れがちなことがいっぱい詰め込んであるんですよ。それをノスタルジックになりたいとき、夜中に酒を飲んで見るとめちゃくちゃハマるんです」

 

 博さんは、年に2、3回、涙が止まらなくなる回が来ると言います。

 

「『お母さんの給食袋』というお話があるんですけど、これはヤバいです。まるちゃんの給食袋にお母さんが刺繍でキャラクターを縫ってくれるんですよ。それを見た友達のたまちゃんたちが『かわいい、かわいい。まるちゃんのお母さん、刺繍が上手でいいな』ってなるんです。それでまるちゃんが『これぐらいしかウチのお母さんは褒めるところがないんだよ。でも刺繍だけは得意なんだよね』って」

 

 まるちゃんは家に帰って、友達が刺繍をうらやましがっていたことをお母さんに伝えます。

 

「そしたらお母さんが『だったら2人のぶんも縫ってあげようかしら』って言うんです」

 

 そこでまるちゃんたちは、刺繍をおそろいのデザインにするためにみんなで考えます。

 

「デザインが決まったところで、1人ちょっとクラスの中でも傲慢な女の子が来て、『それ私も入れて』って。それでまるちゃんが『そんな急に言われてもお母さんに聞かないとわかんないよ』って言うと、その子が『だって、3つ作るんだったら4つも変わんないでしょ』って」

 

 まるちゃんは帰宅して、もう1人刺繍を頼まれたことをお母さんに伝えると、こころよく引き受けてくれました。

 

「お母さんがみんなのぶんを夜中までかけて作ってくれて。まるちゃんは『え! 昨日1日でこれやったの?』『みんな早くできた方が喜ぶでしょ』『お母さん、ありがとう』って給食袋を学校にもって行くんですよ。

 

 みんな『かわいい、かわいい』って言うんですけど、その傲慢な女の子だけ『これ全然かわいくない』って。それで、まるちゃんがその子にブチぎれるんですよ。そこから最後までずっと泣きゾーンなんで、ぜひみなさんに見ていただきたいです!」

 

 日本アニメーションの公式サイトによると、TARAKOさんが『ちびまる子ちゃん』にご出演されている最後のエピソード『まる子、水の味がわかる?』の巻は、3月24日の1時間放送でお届けする予定だそうです。心からご冥福をお祈り申し上げます。

インタビューマン山下

1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退しライターに転身。しかし2021年に芸人に復帰し現在は芸人とライターの二足のわらじで活動している。

( SmartFLASH )

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