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急逝の鳥山明さん 本誌のスキャンダル直撃に「ドラゴンボール豪邸」で見せた笑顔の“シェンロン対応”

エンタメ・アイドル 投稿日:2024.03.11 06:00FLASH編集部

急逝の鳥山明さん 本誌のスキャンダル直撃に「ドラゴンボール豪邸」で見せた笑顔の“シェンロン対応”

2017年11月、自宅からゴミ出しに出てきた鳥山明さんを直撃。早朝だったにもかかわらず、嫌がる素振りも見せずに5分ほど対応してくれた

 

「ウェイボーでニュースを見たときにはとにかく驚いた。その人気や影響力は(中国で)手塚治虫を超えていた」(上海在住の中国人)

 

 2024年3月1日、漫画家鳥山明さんが急逝。急性硬膜下血腫だった。鳥山さんの代表作『Dr.スランプ』や『ドラゴンボール』が全世界で絶大な人気を誇っていただけに、フランス大使館や中国外務省など、国外からも悲しむ声が続々と届いた。

 

「彼の訃報は、中国の大手検索サイト『百度(バイドゥ)』で検索のトップになりました。中国語だと『ドラゴンボール』が圧倒的人気で、『龍珠(ロンチュウ)』『七龍珠(チーロンチュウ)』と表記され、みんなが知っています」(同前)

 

 

『ドラゴンボール』は世界80カ国以上で愛読され、累計発行部数は2億6000万部。その印税だけで114億4000万円といわれる鳥山さん。“カプセルコーポレーション”ばりの財を築いた鳥山さんは、さぞ豪遊していたと思いきや──。

 

「たしかに、少年誌で一発当てて華々しく上京する漫画家も多いですが、鳥山先生は根っからのオタク気質で出不精。だから、用事がある人は愛知まで訪ねて行かなければならない。ある漫画家が仕事場を訪ねると、ボツになったネームが高く積まれている。好きなだけ持って帰っていいよ、が鳥山式のおもてなしでした。担当編集者は、ネームや原稿を、愛知から航空便でやり取りしていました(笑)。1980年に『Dr.スランプ』が世に出たとき、アラレちゃんの絵を見た手塚先生が『僕の絵なんてもう誰も相手にしてくれないんだ……』と嘆いていたそうです」(コミック誌関係者)

 

 そんな“漫画の神様”を嫉妬させるほどの才能の持ち主だった鳥山さん。本誌は7年前、ある事件をきっかけに、鳥山さんを直撃している。

 

 2017年11月、世界の富裕層が「タックスヘイブン(租税回避地)」を使い、税金逃れをはじめとする特権的な利益を享受しているという実態を明らかにした「パラダイス文書」が流出。その結果、鳥山さんが「税金逃れをしているのでは?」との疑惑が浮上したのだ。本誌は真相をただすべく、3階建てでアトリエを兼ねた敷地面積866平米を誇る“ドラゴンボール豪邸”に住む鳥山さんのもとを訪れた。

 

「鳥山さんは、『その件についてはまったくタッチしていなくって、全部、税理士にまかせているんです。ああ、聞かれても言っちゃダメって(税理士から)言われていたんだった! すいません』と丁寧に応対してくれました。かなり大きな自宅なのに、自らゴミ出しをされていることも意外でした」(取材した記者)

 

 突然の訪問にも、嫌な顔ひとつしない、まさに“神龍(シェンロン)対応”だった。そんな鳥山さんだが、生前健康には気を遣っていたという。

 

「先生は『死にたくない』と、口ぐせのように言っており、死に対する恐怖心の強い人でした。毎年、人間ドックも行っていたと思います。ゆえに家族にとっても、先生本人にとっても予期しない、突然の死だったに違いありません」(前出・コミック誌関係者)

 

 巨星の急逝に、同業者も悲嘆にくれている。

 

「『Dr.スランプ』第1話を目にしたときの衝撃は、今も忘れられません。デザインの世界から飛び出してきたようなポップでキュートな漫画で、自分のが古臭く見えて、漫画家をやめたくなりました。68歳なんて若すぎます。安らかに」(すがやみつる先生)

 

「俺と同い年だし、本当に残念です。鳥山さんは『少年ジャンプ』の……いや、漫画界の流れを変えた人。心よりご冥福をお祈りします!」(平松伸二先生)

 

「当時、藤子スタジオでも話題になっていたぐらい衝撃的な登場でした。同じ時期に活躍できたのを嬉しく思います! 漫画家に、これほど大きな影響を与えた人はいません」(えびはら武司先生)

 

 亡くなる直前まで、最新アニメ『ドラゴンボールDAIMA』や『ドラゴンクエストXII』の制作に取りかかっていたという鳥山さん。全世界がその早すぎる死を悼んでいる。

 

 オラに元気をわけてくれぇ。

( 週刊FLASH 2024年3月26日・4月2日合併号 )

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