“アイドル冬の時代” といわれた平成初期に熱く輝き、今の坂道シリーズ、AKB48に続くレールを敷いた「1990年代アイドルグループ」人気メンバーと再会!
2024年1月、チェキッ娘の11人のメンバーは、日本武道館の大歓声の中にいた。落語家・錦笑亭満堂(旧高座名は三遊亭とむ)の真打昇進興行のゲストとして、14年半ぶりに “再結集” したのだ。
このメンバーを集めたのが、今も歌手として活躍している下川みくにだ。
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「『チェキッ娘の大ファン』と公言してくれていた満堂師匠の興行をお手伝いしてるアシスタントプロデューサーの方から、内々に出演を相談されたんです。『私、動くよ!』と、すぐにメンバーを集め始めました」
チェキッ娘は、夕方の生放送番組『DAIBAッテキ!!』(フジテレビ系、1998~1999年)から誕生。下川は1期生で、中心メンバーだった。
「昔から歌が大好きで、歌手に憧れていました。たまたま母親と東京に来たときに、オーディションの告知を見たんです。高校も卒業してるし、『あなたがやりたいならいいんじゃない?』と、母も応援してくれたので、受けてみたら合格したんです」
チェキッ娘は人気となり、当初6人だったメンバーは、すぐに20人近くまで拡大する。
「毎日の生放送は、すさまじかったですよ。爪痕を残そうにも、何もできず終わっちゃうことのほうが多かったです。ワイプに映ったときにヘンな動きをするコが出てきたり(笑)。
だから、ちゃんとリアクション取ってるコは、さすがだなあと思って見てました……熊切あさ美ちゃんなんですけど(笑)。あさ美は、本当に誰よりも上手でした」
半年ほどの活動の後、下川はソロデビューのため、グループを最初に卒業することになる。
「歌をやりたいという私の夢をスタッフさんも知ってくださっていたので、卒業を後押ししてくださったんです。メンバーもいろいろと思うところはあったかもしれないけど、みんな背中を押してくれて、最後に歌ったのが『はじまり』という曲でした」
下川のこれまでの活動を紹介するVTRが流れ、曲のイントロが流れるが、皆、涙で歌うことができない。
「そのときに、出演者のブラザートムさんが、私やメンバーに『歌手が泣いてどうすんだよ』『ちゃんと歌え。それが下川の卒業のためになるだろ』と、強い口調でおっしゃって。
スタジオがシーンとなった後に、トムさんが『拍手! おめでとう!』って言うと、一斉に拍手が湧き起こって――。このとき、自分の中に、“芯” ができた感じがしましたね」
2012年には声優の小山剛志と結婚。「何があっても、ケンカにならないんです。仲よしですよ」と、幸せな毎日を送っていることを教えてくれた。
「2024年も、おかげさまでジョイントライブなど、いろんなステージが決まっています。3月には、自分のバースデーライブも代々木であるんです。これからも大好きな歌を続けていきます!」
しもかわみくに
1980年生まれ 北海道出身 現在はアニメソング歌手としても活躍し、3月23日にはバースデーライブを「LIVE STUDIO LODGE」(東京・代々木)で開催。東海ラジオで『下川みくにのMIRAIにエール!』が放送中