「お笑い界一の投資芸人」キャイーン・天野ひろゆきと「株主優待の達人」桐谷広人さんが、相場について語り合った。
天野 そもそも桐谷さんは、なぜ株主優待生活を始めたんですか?
桐谷 以前は、猛獣狩りのように大きな株の投資をやっていました。しかし、リーマン・ショックで大損しまして。ライフルの弾がなくなり、猛獣に逆襲されたみたいだなと。そこで、狩猟民族から農耕民族になろうと、株主優待生活を始めたんです(笑)。
天野 一度、ズタボロになったんだぁ(笑)。僕は、リーマン・ショック後に株を始めたんですよ。100年に一度の落ち込みと聞いて「だったらこれから100年は同じようなことは起きないだろう」と考えたんです。
桐谷 それはそうと、天野さんの投資額が10億円って本当ですか?
天野 まさか! 僕は “猛獣狩り” はしていません(笑)。不動産投資をやっているといわれますが、若いころ「家賃を20万円払っても何も残らない。だったら月10万円のローンで、家を買ったほうがいい」と考えて、マンションを買ったんです。その後、手狭になって別のマンションを買い、以前のマンションを貸しているだけです。
桐谷 そうなんですね。相方のウド鈴木さんは株をやらないんですか?
天野 昔、ウドちゃんにパチンコを教えたんら朝から並ぶくらいハマっちゃって。ドル箱を何箱も積み上げるんですけど、そこで勝ち逃げできなくてなくなるまでやっちゃう。だからウドちゃんは株でいうと「確定売り」ができないんです(笑)。だけど今回、桐谷さんのお話を聞いたので、ウドちゃんには株主優待を勧めてみようかな。
桐谷 それなりの配当金を狙うと、どうしても大きな投資額が必要ですけど、優待目当てだったら1単元で大丈夫。だから本当なら、10万円、20万円が貯まったら優待株を買うべきです。
天野 売れてない後輩芸人に、なぜか牛丼屋さんの株を持っているヤツがいるんですが、その優待券で牛丼を食べてるときだけ優越感にひたれるみたいです(笑)。桐谷さんくらいの優待生活になると、現金を使うヒマがないんじゃないですか?
桐谷 公共料金くらいですね。「桐谷は期限が迫っている優待券に毎日、追われている」という人がいるけど、そのおかげで誰かを食事に誘ったり、映画を観に行ったりできるわけですから。むしろ充実してるんですよ。
天野 自分のスケジュールを優待券に決められて大変かと思いましたが、むしろ人生を謳歌してるんですね(笑)。
キャイ~ンの2人が「株主優待」デビューする日も、遠くない?
(週刊FLASH 2017年10月17・24日合併号)