エンタメの世界において、イベントが東京に集中してしまうことはある意味で仕方のない話。しかし、地方に住む人からすれば、「東京ばかりでの開催はズルい」となってしまう気持ちも理解はできる。
こうした声に対して、Instagramのストーリーで「イベントに参加しやすいのは高い家賃や物価を払っている都会人の特権やな」と返した、人気ロックバンド「Novelbright(ノーベルブライト)」メンバーの発言が炎上してしまった。発言の主は、ベースの圭吾だ。
「Novelbright は、インディーズ時代に出したミニアルバムの収録曲『Walking with you』が、2020年にインディーズアーティスト史上初のシルバー認定(3000万超の再生)を記録。2021年にメジャーデビューを果たすと、2022年6月には初の武道館2Daysを開催するなど、ここ数年で、どんどん人気が増しているバンドです。
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ベースの圭吾は、地方在住のファンから『東京だけずるい』という声がSNSに多数寄せられたことを受け、『そういう意見をぶつけるのは好きじゃない』として、『活動の拠点が東京だから当然』『イベントのために何かをあきらめて東京に住んでいる人や、遠征するために頑張っている人もいる』などと持論を展開しました。しかし、激しい反発を食らってしまったようです」(音楽ライター)
圭吾の一連の発言をめぐり、ネット上では《地方での開催にはビジネス面でのリスクがある》などと理解を示す声もあったものの、批判が大勢を占めた。
《言い分はわかるが、言い方が良くなかったと思う。都内在住の【特権】について話したが、一方で地方在住者を小馬鹿にしたような言い方に聞こえてしまうかも》
《地方民は東京遠征のために何ヶ月も前から有給取って、インバウンドで高騰した宿泊費や交通費をやりくりしています。そんな時に、体調不良や悪天候による公共交通機関の運休で直前の中止や延期。仕方ないとは言え、金銭的にもメンタル的にも厳しいですよ。それでも応援している地方ファンに対して正論を言われたらショックだと思います》
《この方のコメントは、地方に住むファンの言葉をうるさがっているようにしか見えないような気がします。(中略)前提として、地方在住者を上から目線で見ているような発言に思えました》
ネット世論を受け、圭吾は「昨日のストーリー、ひとつめの投稿は今見たら確かに勘違いを生む悪い言い方やったなと反省してます、、、みんなごめんね」と謝罪。
表現に問題があったことを認め、「ただでさえ年間60本くらいライブして全国回りまくってる俺たちなのに、『ポップアップやサイン会も地方でやれ!』みたいなメッセージとか多くて、それがずっと引っかかっててそれに対しての発信でした」と、発言の意図を説明した。
圭吾の主張は、ツアーのことではなく、ポップアップやサイン会などのイベント開催を指してのものだった。しかし、その意図がうまく伝わらず、地方差別などと捉えられてしまったようだ。
( SmartFLASH )