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「はっきり言って嫌な場所」吉田栄作、一世風靡した『マネーの虎』ストレスで胃潰瘍になった理由
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.04.23 18:15 最終更新日:2024.04.23 18:15
2001年10月から2004年3月まで放送され、絶大な人気を誇ったリアリティ番組『マネーの虎』(日本テレビ系)。あれから20年以上が経った今も、YouTube『令和の虎CHANNEL』や、お笑いコンビ「チョコレートプラネット」のYouTube企画「マネーのクズ」など、形を変えて受け継がれている。
「『マネーの虎』は、起業したい一般人が投資家たる審査員(虎)に事業計画をプレゼンし、出資の可否を決定するという内容で人気を博しました。
当初は深夜帯での放送だったにもかかわらず、毎回、高視聴率を記録。数々のバラエティ番組でパロディがつくられたほか、番組のフォーマットは、ソニー・ピクチャーズ テレビジョンの協力で公式に海外に輸出され、その後、世界各国で番組化されました」(芸能ライター)
そんな番組の象徴だったのが、MCをつとめた俳優・吉田栄作だ。
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「吉田さんは、1988年、19歳で芸能界デビューし、1989年には歌手デビューも果たしました。その後、『もう誰も愛さない』(フジテレビ系)などで人気俳優として揺るぎない地位を確立しました。
ところが、1995年に芸能活動を一時休止。『俺はジャンボになってやる』と言い残し、アメリカ留学へ旅立ちました。それから3年ほど武者修行し、1998年に帰国。
そんな吉田さんの新境地となったのが、『マネーの虎』のMCでした。志願者と虎たちの間に立ち、中立の立場で言葉少なに番組を回す吉田さんの姿を覚えている人も多いでしょう。
『マネー成立です』や『ノーマネーでフィニッシュです』といった決まり文句は、絶大なインパクトを残し、再び吉田栄作という存在がクローズアップされることになりました」(同)
だが――本人にとって、『マネーの虎』は居心地が悪い場所だったようだ。吉田は、4月16日放送のTBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』に出演し、当時の思いなどを振り返っている。
「吉田さんは、『マネーの虎』のオファーを『僕の仕事じゃない』と何度も断ったそうですが、『(プロデューサーが)あきらめないので。だまされたと思ってやって、だまされたっていう話です』と、MC就任の経緯を告白。
『自分の人生だったら自分のことだからいいんだけど、人の人生じゃないですか。お金積んであるじゃないですか。はっきり言って嫌な場所なんですよ、僕からすると』と、緊迫感ある現場だったことを述懐しながら、ストレスで胃潰瘍になったことも明かしました。
さらに、志願者がプレゼンに失敗した場合の『ノーマネーでフィニッシュです』の決め台詞について、『英語として合っているのかって話ですよ』と語り、スタジオを笑わせていました」(同)
吉田は、2023年10月の本誌インタビューで、「夢をかなえた22歳までが “第1章”、アメリカで過ごし帰国してからが “第2章”。50歳で事務所を独立させていただいてからが “第3章” だと思っています」と語っている。
“第1章” を終えたのは「自分じゃない自分がただ頑張っているだけだったから、そのまま居続けるほうが怖かったです。本当の自分に戻してリセットしたかった」からだという。
そして、 “第2章” では「だまされたと思ってやって、だまされた」と明かした吉田。いまは “第3章” だが――。
2023年に俳優生活35周年を迎え、現在は再びドラマ・舞台などに多く出演している吉田。アメリカで「まず一人の人間として生きるべきだ」と学んだというが、積み重ねてきたつらい経験が、今に生きているようだ。
( SmartFLASH )