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坂本冬美の『モゴモゴ交友録』坂本冬休みさん(52)ーー明石家さんまさんが絶賛したものまね芸で、ゲネプロの “代役” まで
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.04.27 06:00 最終更新日:2024.04.27 06:25
えっ!? さかもと……ふ・ゆ・や・す・み? ふ・ゆ・みの間違いじゃなくて?
間違いじゃない!? ものまねタレントさんで、わたしのまねをされている? それで芸名が坂本冬休みさん?
は、は、は、は、は、は、は、は、おもしろ~~~~い。
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事前に、「ものまねをしてもいいでしょうか?」というお話をいただいたことは一度もないので、はっきりとは言えませんが、わたしが知る限り、最初にわたしのものまねをしてくだったのは松居直美さんです。
その後も、何人もの方がものまねをしてくださっているのをテレビで拝見しましたが、芸名まで変えられたという方は初めてです。
しかも、 “お笑い怪獣” 明石家さんまさんが「ほんま、センスいいわぁ」とおっしゃったというのですから、ホントに驚きました。
でも、さんまさんはご存じないと思いますが、練習に練習を重ね、これだ! と極意を掴んだ方がいると、その都度、芸名を変えられて、それがまた、ユーモア精神に溢れていて。曇り空ひばりさん、北島ご苦労さん、由紀さそりさん、ダレサ・テンさん、ハマグリあゆみさん……。もう、聞いただけでクスッと笑っちゃいます。
そんな冬休みさんと、初めてお会いしたのは50歳、50枚めのシングルとして2017年に発売させていただいた『百夜行』の発売記念イベントでした。
小さな声で「初めまして、坂本冬休みです」と、ぺこりと頭を下げた冬休みさんは、ものまね番組で拝見する彼女とはまるで違いました。ふだんは真面目で、控えめで、誠実で。それがいったんステージに立つと、とにかくみんなを喜ばせようと一生懸命で、サービス精神の塊のような人なんです。
しかも、根が真面目な方なので、観た人が思わずクスッと笑っちゃうくらいには崩しますが、絶対下品にはしません。ご本人も、観る方にとっても、まねをされる方にとっても、愉快で楽しいものまね芸です。
ーーということは本人公認?
もちろんです……というか、「なんでも言ってください。グッズ売りでもなんでもお手伝いしますから」とおっしゃってくれた冬休みさんの言葉に甘えて甘えて、さらにもうひとつ甘えて、劇場公演やコンサートでゲネプロの代役をお願いしています。ご本人公認のものまね芸人さんは数多くいると思いますが、代役までやってくださる方は、冬休みさんだけだと思います。
それまでは、スタッフに頼んで、わたしは客席から衣装や照明などをひとつひとつ確認していましたが、ぎこちなさは拭えません。
それに比べて、わたしが観ても一瞬、あれ!? 舞台に立っているのはわたし? と思ってしまうほどよく似ている冬休みさんですから、安心しておまかせすることができます。
それだけでも十分にありがたいのですが、長期公演中、わたしがちょっと疲れが溜まってきているなぁと思った翌日は、お手製のお弁当を持って来てくれたり、中村玉緒さんや研ナオコさんに扮した格好で楽屋に来てくださったり、わたしを笑わせようと、あれこれ工夫を凝らしてくれます。
芸に磨きがかかり、いまや日本全国から引っ張りだこ。わたしより忙しいはずなのに、いつお会いしても、ニコニコ笑顔を絶やさない冬休みさんには、感謝しかありません。
由紀さおりさんも似ているし、八代亜紀さんも絶品ですが、最近のわたしのイチオシは、久本雅美さん。もう冬休みさん史上、一、二を争う最高の出来栄えです。
えっ!? 久本まぁまぁちゃみに改名するかも? いえいえ、芸名は坂本冬休みのままでお願いします(笑)。
さかもとふゆみ
1967 年3月30日生まれ 和歌山県出身『祝い酒』『夜桜お七』『また君に恋してる』『ブッダのように私は死んだ』など幅広いジャンルの代表曲を持つ。現在、最新シングル『ほろ酔い満月』が好評発売中!
写真・中村 功
取材&文・工藤 晋