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ものまね番組の定番『ご本人登場』を最初に体験した芸人はコロッケだった…今と昔のものまねの違いとは?

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.05.06 11:00 最終更新日:2024.05.06 11:00

ものまね番組の定番『ご本人登場』を最初に体験した芸人はコロッケだった…今と昔のものまねの違いとは?

 

 5月1日放送の『ぽかぽか』(フジテレビ系)に、コロッケさんがゲスト出演していました。

 

 ものまねをやっている最中に、後ろから、ものまねされている本人がサプライズで出てくる、いわゆる『ご本人登場』の今と昔の違いについて、コロッケさんが同番組で語っていました。

 

 

「ご本人が見たときに『なんだこいつは』と思われることが、昔のものまね番組だったわけですよ。僕らは怒られて当然、嫌われて当然。だから、ご本人が来たら逃げなきゃいけないというのが俺らの時代です」

 

 一方、今のものまね芸人は、ご本人に会いたいからものまねをやっているというコロッケさんの分析に対して、若手ものまね芸人の松浦航大さんは「(ご本人に)会いたいです」と深くうなずいていました。

 

 今では『ご本人登場』はものまね番組の定番。それをいちばん最初に体験したのがコロッケさんなんです。

 

 筆者は以前、コロッケさんに当時の話をお聞きしています。

 

「それまでもご本人の横で歌うというのはありました。でも、歌の途中でご本人が歌いながらサプライズで出てくるというのはなかったので、今風にいうとバズりまくったわけですよ」

 

 その最初の『ご本人』は美川憲一さんでした。コロッケさんは『ものまね王座決定戦』(フジテレビ系)の『ご本人登場』で美川さんと会う前から面識があったと言います。

 

「最初は美川さんの誕生会に俺が顔を出したとき、『私のものまねをやってよ』って美川さんに言われて。俺は『いや、無理です』って。でもその日に美川さんをジィーと見てたら、動きがすごく特殊だったんで『できる』と思って。それで美川さんに黙ってものまねをやったんですよ」

 

 美川さんに内緒で「怒られて当然」というものまねをやっていたコロッケさんの目の前に、美川さん本人が突然現れるわけですから、コロッケさんのリアクションが面白くないわけがありません。

 

 コロッケさんは美川さんの勘の鋭さについても驚いていました。

 

「美川さんは、『ご本人登場』のオファーがあったとき、『チャンス』と直感ですぐわかったらしいです。だから、登場したときも俺が大げさにものまねしても、それに乗っかってやり返してくるんです。

 

 普通は芸人に対抗してふざけるってなかなかできないことですよ。そこが美川さんのすごいところです」

 

 今のテレビはやりずらいものまねが増えてきたそうです。たとえば、野口五郎さんの鼻をほじくって食べるものまねは「ご本人に失礼だ」という理由でテレビ局からNGが出たと、同番組でコロッケさんが話していました。

 

 失礼なものまねをやって『ご本人登場』で、ものまね芸人があたふたするリアクションが爆笑を呼んでいたのに、それが時代とともに見られなくなっていくと思うと、残念でなりません。

インタビューマン山下

1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退しライターに転身。しかし2021年に芸人に復帰し現在は芸人とライターの二足のわらじで活動している。

( SmartFLASH )

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