名脇役が選んだ「すごいと思う女性バイプレイヤー」一挙公開

木村多江

【吉行和子】

　中島唱子が「そびえたつ富士山のよう な存在だ」と答えたのが吉行和子。

「ふだんは生活感がまったくない女優さんなのに、役になると生活感のある人物をとてもリアルに演じられる。どこにでもいそうな女性の役でも、魅力的な存在感を漂わせる役者さんです」

【江口のり子】

『黒革の手帖』（テレビ朝日系）に出演した内藤理沙は、共演した江口のり子を。

「すごく真面目な女性、ぶっ飛んだ女性などいろいろな役を変幻自在に演じ分けてしまいます。それでいてお芝居が艶っぽい。憧れの存在です」

【木村多江】

　片岡明日香にも、憧れの存在が。それが木村多江である。

「前に出るお芝居をしてなくても、自然と浮かび上がる女優さんだと思います。以前に木村さんの一人芝居の舞台を観に行ったときのこと。一人で2時間近く演じるのは、集中力も精神力も体力もたくさん消費することなのですが、終演後に挨拶に伺うと、何事もなかったように凜としていらっしゃいました。プロフェッショナルだと思いました」

【片岡礼子】

　映画『ナラタージュ』（行定勲監督）に出演する大西礼芳は、片岡礼子の芝居に魅了されたという。

「ヒリヒリとした心が痛々しいほど伝わってくる演技をされます。役柄がシンクロしているとしか思えないほどに、生々しくて美しい」

【佐藤仁美】

『ひよっこ』（NHK）で全国区となった松本穂香は、同ドラマで共演した佐藤仁美と回答した。

「セリフの間のとり方や表情が絶妙で、観ている人を飽きさせないところがすごい。人を楽しませる天才です！」

【伊藤歩】

　脚本家の武井彩氏は、制作側の視点から、伊藤歩を挙げた。

「キャストに名前があると『やった』と、得した気になります。素晴らしい演技力で、作品の質を一段階上げてくださるように思いますので。作り手としては、どんなセリフでもおまかせできる、安心感のある女優さんだと思います」

　彼女たちに注目すれば、ドラマはもっと面白い。
（週刊FLASH　2017年10月31日号）