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「サザンを聞けば日給1000円のバイトを思い出す」さまぁ~ずが語る昭和&令和の歌謡曲「聖子ちゃんの映像には、ゆうちゃみも驚くんだよ」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.05.17 06:00 最終更新日:2024.05.17 06:00
懐かしのラジカセを三村マサカズ(56)が持ち、大竹一樹(56)がマイクを持つと、どちらからともなく、加山雄三の『君といつまでも』を口ずさみ始めた。まさに撮影スタジオは「昭和歌謡ショー」の世界に――。
さまぁ~ずの2人が井上清華アナ(29)とMCを務めているのが、4月からスタートした音楽番組『ミュージックジェネレーション』(フジテレビ系・木曜19時~)。同番組は13回の特番を経て、レギュラー化した。令和、平成、昭和の3世代の定番ソングを、当時の映像とともに楽しむ音楽バラエティ番組だ。
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さまぁ~ずにとって、レギュラーとしては初の歌番組の司会となる。2人はどんな歌を聴いて、青春時代を過ごしたのだろうか。
大竹 中学生時代、僕らが夢中になっていたアイドルが(松田)聖子ちゃん、(中森)明菜ちゃん、キョンキョン(小泉今日子)。1985年以前ですね。
三村 本当に夢中だったな~。聖子ちゃんと明菜ちゃんの映像は何回観てもいいぐらい。当時の歌番組には毎週登場していたので、同じ曲でも毎回「おっ! かわいい!」って思っていましたから(笑)。
大竹 僕らの世代だと、男性歌手ならチェッカーズが人気でしたね。
1980年代はデュラン・デュラン、ワム!、マドンナ、マイケル・ジャクソンなど、洋楽のヒット曲が次々と生まれた。さまぁ~ずの2人も高校生になると、 “アイドル音楽” はいったん卒業し、サザンオールスターズや洋楽を聴くようになったという。
大竹 僕らは洋楽世代でもあって、小林克也さんが司会をしていた『ベストヒットUSA』(テレビ朝日系)は毎週観ていましたね。シンディ・ローパーとかマドンナとか。ダンスナンバーもいいけど、シンディ・ローパーの『タイム・アフター・タイム』もしっとりして好きですね。
三村 思い出の曲といえば、僕らにとって、 “高三の夏” に聴いた曲は、特に思い入れ深いですね。2人で海の家でアルバイトをしていたんですよ。バイト中にかけていた中村あゆみさんの『翼の折れたエンジェル』とか、サザンの『Bye Bye My Love(U are the one)』を聴くと、いやでも海の家を思い出します。
大竹 当時はサーフィンブームで僕たちもやっていて。毎日、バイトが終わったら海に入れるっていうんで働き始めたんですけど、朝は4時から仕事で、バイトが終わると疲れちゃってサーフィンどころじゃなかった。しかも、日給1000円ですよ(笑)。
■カラオケが苦手なのは「うるせえから(笑)」
思い出のサザンを口ずさみ、ちょっとだけ青春時代に戻ったさまぁ~ず。ちなみにカラオケの十八番は?
三村 大竹さんの十八番は、それこそ18曲ぐらいあるんじゃない?(笑)
大竹 なんでも歌えると思ってやってきたんで。カラオケでは昭和、平成、令和と、どの年代でもイケるつもりです。スタッフと一緒にカラオケに行くと、技術さんとかは遠慮して、曲を入れないんですよ。そういうときは、前に歌っていた曲を思い出して「歌えるよね?」って勝手に入れちゃうのが好きなんです。
三村 僕はあんまりカラオケが好きじゃないんですよ、うるせえから(笑)。しゃべれるほうがいいんで、飲むならしっとりしたバーのほうが好きです。
大竹 三村さん、酔ってもずっと起きてるんですよ。若いころから、朝まで飲んでも寝ているところを見たことないですから。僕は眠くなっちゃうんで、ワイワイしているカラオケだと寝なくていいんです。
三村 たまにカラオケに行ったときは、やっぱりサザンを歌いますね。サザンでいちばん好きな曲は……。そのときの自分の気持ちによって聴く曲が変わりますから、決めるのは難しいな。
大竹 デビュー曲の『勝手にシンドバッド』からずっと聴いていますから。
三村 激しいのもいいよね。僕は『マンピーのG★SPOT』とか、ノリのいい曲のライブを、自宅で自分の好きなボリュームで聴いたりしています(笑)。
懐かしの名曲で盛り上がる2人だが、新番組の『ミュージックジェネレーション』は、世代間ギャップを楽しむ番組でもある。昭和世代の2人は、令和の最新曲には弱いと思いきや、意外と自信があるようだ。
三村 息子がもう20歳なので、僕は今、いちばん音楽に強い状態ですよ。マカロニえんぴつの『ブルーベリー・ナイツ』が好きなんですけど、そういう今の音楽の知識を子供からも吸収できるんで、無双状態です(笑)。Mrs.GREEN APPLEは「ミセス」って略しちゃうぐらいだから。「グリーンアップル」まで言わないから(笑)。
大竹 「ロニぴつ」とかね。
三村 「ロニぴつ」って何だよ! 違うよ、「マカえん」って略すんだよ(笑)。そのへんの若い世代の歌は、息子から影響を受けていますね。
大竹 僕もそうですね。息子がCreepy Nutsの『Bling-Bang-Bang-Born』を、何も見ないで歌っていますね。難しいラップを覚えて歌いたいんでしょうね。家の中であのメロディがよく流れているので、僕も自然に覚えちゃう。知らない曲が流れてきて「いい曲だな」って思ったら「これ、誰の曲?」なんて子供に聞いたりして覚えています。
■『ミュージックジェネレーション』は『ザ・ベストテン』みたいな番組
世代間ギャップがあまりないという2人だが、若者に驚くこともあるという。
三村 令和のコが昭和の歌をけっこう知っているのには、驚きますね。「親が聖子ちゃんを好きだった」という若者が多いんですよ。
大竹 「なんでそんな昔の曲を知っているの?」っていうくらい詳しかったりするんですよ。
三村 でも、例えば「『銀河鉄道999』を知ってる」と言うから、「ゴダイゴね」って返すと「違います、EXILEです」とか、カバーした側の名前を言われちゃう。
大竹 そうすると、つい「もとの歌は知ってる?」みたいに意地悪に聞いちゃうんだよね。
三村 そうそう。「もとのはこっちだから。知らないだろ?」的な感じを出したりね。イヤなオジサンあるある(笑)。
子供から大人まで、世代を超えて楽しめる番組だからこそ、 “毎週観る歌番組” として、家族で友達同士で、楽しんでほしいと話す。
三村 お酒を飲みながら、頭を空っぽにして何も考えないで楽しんでほしいですね。毎週、似たようなことやってるなって思うかもしれませんけど、映像が全然違いますから。
大竹 僕らは毎週『ザ・ベストテン』(TBS系)を観ていたけど、1位から5位ぐらいまでは順位が変わっていないのに、衣装や歌っている場所が違うから、また違う顔をみることができて楽しかった。この番組もそんな感覚ですよね。
三村 コントは毎週同じことをやったら「もう観たよ」ってなっちゃうけど、歌は違いますからね。歌詞をよく聴いてみようとか、角度を変えて観ることができるから。あと、この番組には、昔のアイドルの映像がたくさん出てくるけど、若いゲストの反応がおもしろいんですよ。聖子ちゃんの映像を観てゆうちゃみが、「このとき18歳? 大人っぽ!」って驚いたり。
大竹 木曜19時は「さまぁ~ずの歌」と覚えて、見てほしいですね。
誰にでも思わず口ずさむ曲や、思い入れの深い曲はある。さまぁ~ずの軽妙なトークに乗せてかつてを懐かしむのも、またいい時間になりそうだ。
さまぁ~ず
ボケ担当の大竹一樹とツッコミ担当の三村マサカズによるお笑いコンビ。高校の同級生として出会い、1988年デビュー。6月20〜27日まで東京芸術劇場プレイハウスにて「さまぁ~ずライブ14」を開催予定
写真・木村哲夫