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「光る君へ」でブイレク 俳優・毎熊克哉が仲間たちと映画を自主制作・配給する理由

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.05.17 16:00 最終更新日:2024.05.17 18:45

「光る君へ」でブイレク 俳優・毎熊克哉が仲間たちと映画を自主制作・配給する理由

2008年に結成したEngawa Films Project。写真右手前から毎熊克哉、林知亜季、柾賢志、佐藤考哲

 

 ドラマ『セクシー田中さん』(2023年、日本テレビ系)、大河ドラマ『光る君へ』(NHK)などで視聴者を惹きつける演技を見せている毎熊克哉。彼は2008年、ワークショップで出会った俳優の柾賢志、佐藤考哲、監督の林知亜季からなる制作集団「Engawa Films Project」(以下、エンガワ)を結成し、多くの短編映画を製作してきた。エンガワと関係が深い藤原季節を主演に迎え、初の長編作品として製作された『東京ランドマーク』が、5月18日から、K‘s cinema(東京・新宿)、7月6日からシネマスコーレ(愛知・名古屋)、第七藝術劇場(大阪・大阪)で公開される。そこで、エンガワ結成のいきさつから4人の関係、自主配給を決めた映画への思いなどをエンガワの4人に語ってもらった。

 

 

毎熊 僕が21歳のころから通っていた演技のワークショップがあって、そこで一緒だったのがこのメンバーです。

 

「よし、今日から4人で何かやろうぜ!」みたいに始めた感じではなく、気づいたら集まってて、気づいたら始めてたという感じですね。決して、お互いの第一印象はよくなかった(笑)。

 

佐藤 僕から見たら、みんなクセはありましたが魅力的でした。毎熊くんは本当にシャイで。今でこそ、笑い話なんですが、ずっと「マイクマくん」と呼んでたんです。そしたら出会ってから8年ぐらい経ってから「僕はマイグマです」って言われて(笑)。でも、今更変えられないので「マイクマくん」って呼んでます。

 

毎熊 僕の名前の宿命というか(笑)。電話でお店を予約するときとかも、絶対に聞き取ってもらえないんですよ。さすがにプロフィールで「マイクマ」とあったら「マイグマです」と訂正しますが、それ以外は「マエジマさん」でも「マイハラさん」でも気にしない人生です。

 

 こうしてなんとなく集まり仲間となった4人。当時はほとんど映像の仕事はなく、アルバイトをして生活をするという境遇も同じだった。「仕事がないなら、自分たちで撮ってみよう」という気持ちがエンガワの始まりだった。

 

毎熊 エンガワ最初の作品は林さんが撮った短編でした。3人が出演して林さんが撮影して。それまでに自分が撮った短編よりずっとおもしろくて、ノリで撮ったわりには、ちゃんとした映画だなって思ったんです。これが「うわっ、ダサッ!」とか思っていたら、多分、続いてなかったと思います。

 

 僕は毎熊くんみたいに映画学校を出ていないので、プロの照明さんとかがいて、きちんとした機材がないと映画は撮れないものという先入観があったので、カメラ一つで、僕らの人力で作品が撮れるということを初めて知って。初めてやる部活の競技みたいで、本当に楽しかったですね。

 

佐藤 自分たちだけの力で映画が作れるんだという感動がありました。この作品を4人で作ったのが楽しくて「次もやろうよ」という気持ちになりましたね。それから何かを定期的やろうという話になって「Engawa Times」というYou Tubeを始めたんです。

 

毎熊 名前もロゴも柾さんが考えたんでしたっけ? 未だにそんなに出回ってないですけど(笑)。11年ぐらい前で、まだYouTuberという呼び方もないぐらいのときでした。

 

 週に一度、必ず配信して。でも再生回数が10回とかで、これを見てるのは僕らだけじゃないかって(笑)。それでもきちんと2週間ずつ担当を決めて配信してましたね。

 

毎熊 本当に恥ずかしいので消したいんですけど、消せなくて。今となっては結構見ている人がいて、この前見たら、再生回数が2200回を超えていました(笑)。柾さんが「配信を100回まで続けよう」と言ってたのに、98回ぐらいのときに柾さんが止めちゃって。

 

 それから数年間休止していたのに、『東京ランドマーク』の公開が決まったのがきっかけで節目の100回目を迎えるという。再開を待ってた人はいないと思いますけど(笑)。不思議な感じがしますね。

 

( SmartFLASH )

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