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ロングインタビュー「和田アキ子」いま感謝する竹山とイチロー
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2017.11.21 11:00 最終更新日:2017.11.21 11:00
「私ね、マネージャーが決めてきた仕事に文句は言わないんです。でも、『FLASHの取材って盗撮かヌードでしょう? 私、なんかした?』って聞きましたよ(笑)」
笑いを誘う軽い先制攻撃で、和田アキ子(67)のインタビューは幕を開けた。2017年、デビュー50年を迎えた。
「9年前、ニューヨーク・アポロシアターで、日本人初となるソロ公演が決まりました。レイ・チャールズを崇拝していた私にとって、アポロのステージで歌えることが本当に嬉しかった。気がかりだったのは、1日2箱以上吸っていたタバコ。なんとか禁煙したいと思っていたんです。
それまで私は、禁煙の病室でも、マネージャーに7メートルのゴム管を買ってきてもらって、窓の外に煙を吐き出して吸ってたんです。
看護師長さんに『タバコ吸いましたね』と注意されても、『どこに証拠があるんですか?』と言い返してた。もう時効ということで許してください(笑)。『タバコをやめるにはもう刑務所入るしかないんじゃない?』と言われたこともあります。
それまで何度も『やめる!』と宣言しては、必ず陰で吸っていました。そして9年前、(カンニング)竹山と酒を飲んでたら『そんなに吸いたければ吸えばいいじゃねぇかよ! アッコさん、俺の言うことぜんぜん聞いてくれないじゃないですか!』とキレられた。
私は『もう帰れ!』と怒鳴って、夜中の3時に帰したんです。翌朝、アメリカのイチローに電話をして、『タバコやめる、やめない、で喧嘩になった。どう思う?』って聞くと、『自分で考えてどうしてもやめられないなら、違う努力をする。決めるのは自分です』と答えが返ってきた。
もう本当に、目から鱗が落ちた。よし、やめられる! と思った。やめられたのは竹山とイチローのおかげです。
禁酒はできます。今、週末は飲んでません。まわりはね、『毎日飲んでもいいから量を減らしてほしい』って言います。一回で飲む量がハンパじゃない。ボトルキープするお店で、キープしたことないですから。
酔うと記憶がなくなるので、ホームビデオで撮影したことがあるんです。それをみんなで見ながら酒を飲んで、『これ、ひでえ!』って笑っていた。
『こうなったら教えてや』と頼んだら『もう、そうなってます』『まだ、大丈夫よ』『アッコさん、もうヤバいです』『お前! 誰にもの言うてんねん!』っていう。結局、ビデオと同じことになるんです。
私が泥酔して帰宅して、旦那(飯塚浩司さん)とマネージャーがかついでベッドまで運んで。化粧を全部落としてパジャマに着替えさせてくれたことがあったんです。後から聞いた話ですけどね。
これが相当大変だったらしく、旦那からは『今度酔っ払って起こしたら離婚するぞ!』と言われてます(笑)」
わだあきこ
1950年生まれ。大阪府出身。1968年、シングル『星空の孤独』でデビュー。11thシングル『あの鐘を鳴らすのはあなた』で、日本レコード大賞・最優秀歌唱賞を受賞。『NHK紅白歌合戦』は女性歌手として最多出場。10月25日、50周年記念ベストアルバム『THE LEGEND OF SOUL』発売。同日、全国ツアー「THE LEGEND OF SOUL」が始まる。「私のステージを観たことがなかったら、ぜひ、足を運んでみてください。元気と勇気と人の優しさを “歌” で伝えたいと思っています」
(週刊FLASH 2017年11月7日号)