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中尾彬さん逝去「ねじねじストール」処分エピソードが教えてくれる「最期まで楽しみをなくさない」生き方

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.05.26 15:55 最終更新日:2024.05.26 15:55

中尾彬さん逝去「ねじねじストール」処分エピソードが教えてくれる「最期まで楽しみをなくさない」生き方

 

 5月22日、俳優の中尾彬さんが心不全のためお亡くなりになりました。中尾さんといえば、首に巻いた「ねじねじストール」がトレードマークで、役者業だけにとどまらずバラエティ番組でも活躍されました。

 

 妻で俳優の池波志乃さんから、所属事務所を通じてコメントが発表されています。

 

「今年に入って足腰が悪く体力も落ちて、医師の訪問を受けながら、本人の意思により、自宅でゆっくり休んでおりました。時には取材や、足腰をかばっての仕事もやらせていただき、本人は元気で12月の旅行に向けて、頑張ってリハビリをしていたくらいでしたが、15日に容態が急変し、16日の夜中に自宅で私と二人の時に、とても穏やかに本当に眠るように息を引き取りました」

 

 

 中尾さん、志乃さん夫婦は、早くから終活をされていることでも知られていて、『終活夫婦』(講談社)という著書も刊行されているほどです。

 

 筆者は以前、志乃さんに終活についてお話を伺っています。

 

「早い方がいいですよ。早いのがおすすめです。(夫婦の)どっちかが体が弱ってから終活しようとなると、ただ暗いじゃないですか。そうじゃなくて、やりたいことができる状態で、これから快適に生きていくための準備が終活だと思うので」

 

 そもそも終活のきっかけは、2006年、志乃さんが沖縄で倒れ、そのまま現地の病院に入院したことがありました。その半年後に中尾さんも急性肺炎で倒れ、ICUに運び込まれるほどの重篤な状態になりました。夫婦そろって死を意識するようになったことで、終活を始めることになりました。

 

 終活を始めた当時、中尾さんが63歳、志乃さんが51歳ですから、早期の終活のように思われます。

 

 終活にあたり、意外なものが処分の対象となりました。中尾さんの「ねじねじストール」で、400本あったのを200本に減らしたと言います。

 

「なかには頂きものもあるんですよ。でも、ねじねじになると思っていただいたストールが、いざねじると短くて長さが足りないとか。あとは、厚手で生地がよすぎて、しめ縄みたいに太くなっちゃったり(笑)。

 

 自分で買ったものでも、『絶対に使わないよね』っていうのもあるんです。そういうものは欲しい人にあげたりして、いったん整理しました。

 

 そしたらスペースが空いたので、中尾さんがまたニコニコして買って来て(笑)。でも断捨離じゃないからいいんです。終活は『楽しみをなくさない』というのが鉄則ですから」

 

 中尾さんの逝去を報告した志乃さんのコメントに、「12月の旅行に向けて、頑張ってリハビリをしていた」とあります。最期まで「楽しみをなくさない」という、中尾さんらしい生き方だと感じました。心からご冥福をお祈りいたします。

インタビューマン山下

1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退しライターに転身。しかし2021年に芸人に復帰し現在は芸人とライターの二足のわらじで活動している。

( SmartFLASH )

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