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4月期ドラマ、視聴率2ケタ達成は2作品のみの“惨状”木村拓哉も抗えぬテレビ業界の「新たな指標」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.06.21 16:13 最終更新日:2024.06.21 16:43
若者のテレビ離れが深刻化し、「視聴率1ケタ台」が当たり前と化している近年のテレビ業界。その影響を表すかのように、2024年4月スタートのドラマで世帯平均視聴率が一度でも10%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)に届いたのは、『アンチヒーロー』(TBS系)と『Believe-君にかける橋-』(テレビ朝日系)の2作品のみだった。
バラエティでは、先日『リンカーン』(TBS系)の後継番組『ジョンソン』(同)が視聴率低迷により、放送から1年で終了するなど、人気俳優や芸人を起用しても視聴率が伸びない現状が続く。昨今のテレビ業界についてテレビ制作会社関係者はこう語る。
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「昔は、視聴率が20%に届かないと業界内では馬鹿にされてましたよ。ですが、いまは10%に届けば褒められる時代になっています。大型スポーツイベントや年末の特番などは、視聴率が2ケタ台に届きやすいですが、ドラマやレギュラー番組など長期的な番組で視聴率を稼ぐのは、いまの時代、とても難しいですね」
なかでも、1990年代から2000年代のドラマを支えたのは木村拓哉の“凋落”が著しい。『ラブジェネレーション』(フジテレビ系)、『ビューティフルライフ』(TBS系)、『GOOD LUCK!!』(同)など、木村が主演のドラマはすべて視聴率20%を超え、「木村拓哉を起用すれば高視聴率が確約される」と、業界関係者からも太鼓判を押されていた。
しかし、時代とともに木村の主演ドラマの視聴率は低下。『風間公親-教場0-』(2023年、フジテレビ系)では世帯平均視聴率9.9%と、自身初となる10%を下回る結果に。さらに『Believe』も、天海祐希や竹内涼真など豪華俳優陣を起用し、初回は世帯平均視聴率11.7%と2ケタの好発進をしたものの、3話以降は1ケタ台と低迷が続いた。本誌が調査した「2024年上半期『がっかりした』ドラマランキング」でも1位となり、ネット上では木村への不評の声が集まっている。
《木村拓哉だけ1人だけ演技が浮いていたからね。》
《キムタクは「俺がヒーロー」「俺様、カッコいい」見たいのばかりで、マンネリ化しているし、見ている方が居心地悪い感じになってしまう》
《キムタクはなにをやってもキムタク》
《木村拓哉と言う名前だけでは視聴率を取れる時代の終焉でしょう。》
視聴率の低迷が続くなか、テレビ業界では重要視する別の指標があるという。
「若い世代はリアルタイムでテレビを見ない代わりに、TVerやNetflixなどの動画配信サービスを活用するので、近年は動画配信サービスの『再生数』をチェックしています。再生数がよければ人気の有無が分かるうえ、ドラマの場合、続編や映画化へつなげる材料になります。バラエティでは、反響のよかった企画が次回以降の参考になります」(同前)
テレビ業界に起きている大きなパラダイムシフト。キムタクとて、その流れには逆らえないようだ。
( SmartFLASH )