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坂本冬美の『モゴモゴ交友録』上白石萌音さん(26)ーー性格はサバサバして男前なのに、さりげない気遣い!

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.07.06 06:00 最終更新日:2024.07.06 15:37

坂本冬美の『モゴモゴ交友録』上白石萌音さん(26)ーー性格はサバサバして男前なのに、さりげない気遣い!

 

 う〜〜ん、どうしよう? テレビドラマのお話をいただくたびに(といっても、それほど多くはありませんが)、腰が引けてしまうわたしの耳元で、悪魔のひと言を囁いたのは、マネージャーです。

 

「出番は、ちょこっとだけだという話ですよ」

 

 そうか……ちょこっとか。うん、そうだよね。こんなわたしに声をかけてくださったんだから、わたしなりに頑張ってみようかな。

 

 

 という流れで出演させていただくことになったのが、5月4日に放送された、上白石萌音さん主演で、宮部みゆきさんの人気時代小説を映像化した『霊験お初〜震える岩〜』(テレビ朝日系)です。

 

 わたしがいただいた役は、尼僧の桜蓮尼。白の頭巾を被っていたことで、気づかなかった方もいらしたみたいで(苦笑)。放送終了後「えっ!? 出てたの?」と、あちこちからそんなお声を頂戴しました。

 

 手前味噌で恐縮ですが、ドラマ主題歌は、新たにわたしがカバーさせていただいた、井上陽水さん作詞、玉置浩二さん作曲の『恋の予感』です。6月26日に発売したアルバム『想いびと』に収録されていますので、ぜひ……モゴモゴモゴ……(笑)。

 

 前置きが長くなってしまいましたが、さぁここからが本編です。

 

 このドラマで主役のお初を務めた萌音ちゃんは、以前、石井ふく子先生が “気になる役者さん” としてお名前を口にされるほど魅力溢れる方で、しかも性格は、意外にも(というのは失礼ですが)サバサバしていて男前なんです。それでいて、さりげなく気を使えるあたりは、もうただ者ではありません。

 

 一緒のシーンを撮り終え、その日の萌音ちゃんの出番はそれで終わりです。普通は、それで帰りますよね。でも、萌音ちゃんはもうワンシーン残っていたわたしのために、衣装のまま現場に残ってくれて、わたしが撮り終えると「お疲れ様でした」と、ちょこんと頭を下げながら挨拶をしてくれたんです。

 

 それも “私やってます感” は微塵もなく、ごくごく自然な感じで。そういうことをさりげなくできてしまう萌音ちゃんは、すごい! としか言いようがありません。

 

 お互いに、歌手として出演させていただいた『NHK紅白歌合戦』でもそうでした。

 

 通路ですれ違うと、小さく穏やかに微笑みながら、「お疲れ様です」と会釈してくださったんですけど、それがとっても自然で素敵で。萌音ちゃんに対する好感度がアップしてしまいました。

 

 それだけではありません。番組が終了し、ステージから袖にはけようとしたそのときです。後ろにいたわたしが動きだしたのが目に入ったのでしょう。ほぼ同時に動きだそうとしていた萌音ちゃんが立ち止まり、「どうぞ」とにっこりと微笑んだんです。

 

 もうなんてかわいい、なんて素敵な、なんてできた人でしょう。萌音ちゃんに対する好感度は、赤丸つきの急上昇です。

 

「天は二物を与えず」と言いますが、萌音ちゃんは例外中の例外です。役者としてはもちろん、澄み切った透明感のある歌声は、歌手としての才能にも溢れています。

 

 本番前も緊張はせず、ジタバタすることもなく(全部、わたしのことです)、落ち着いていらっしゃる。二物どころか、三物も四物もお与えになった神様に文句のひとつも言いたくなります(笑)。

 

 宮部さんがお書きになった原作『震える岩 霊験お初捕物控』には、続編『天狗風 霊験お初捕物控』があります。

 

 お初、アゲイン。もう一度、萌音ちゃんのお初が見たいと思っているのは……わたしだけじゃないですよね。

 

さかもとふゆみ
1967 年3月30日生まれ 和歌山県出身『祝い酒』『夜桜お七』『また君に恋してる』『ブッダのように私は死んだ』など幅広いジャンルの代表曲を持つ。現在、最新シングル『ほろ酔い満月』が好評発売中!


写真・中村 功
取材&文・工藤 晋

( 週刊FLASH 2024年7月16日号 )

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