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「じつは裏番組に惨敗」テレビ局関係者が明かす“打ち切り危機”は「さんま」「松本」「内村」の長寿番組!
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.07.13 11:00 最終更新日:2024.07.13 13:00
放送39年めを迎えた和田アキ子の冠情報番組『アッコにおまかせ!』(TBS系)だが、東京都知事選での“誤報”騒動で大きな批判を浴びている。
インターネット上では《打ち切りにすべき》といった厳しい意見もあがったが、実際に、移り変わりの激しいテレビ業界では、7月に入り、秋の番組改編で終了する番組の名前がポツポツとあがるようになってきた。
「2017年から、東山紀之さんがメインMCという形でスタートしたテレビ朝日系の情報番組『サンデーLIVE!!』は、同局から終了が発表されました。
さらに、人気芸人のオードリーとハライチに加え、テレビプロデューサーの佐久間宣行さんがタッグを組んだバラエティ番組『オドオド×ハラハラ』(フジテレビ系)も、2023年10月にスタートしたばかりにもかかわらず、打ち切りが報じられています」(芸能記者)
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2024年は『世界・ふしぎ発見!』(TBS系)が38年、『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)が19年半のレギュラー放送の歴史に幕を下ろした。
「テレビ離れが進み、配信動画サービスが台頭している現在、今後も多くの長寿番組にメスを入れ、容赦なく打ち切らなければ、テレビ業界も未来がない」と厳しく指摘するのは、あるテレビ局関係者。
この関係者によれば“危険地帯”の長寿番組が3つあるという。まず、名前があがったのは『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)だった。
「間違いなく、活動休止中の松本人志さんの不在は大きい。松本さんは番組の企画、制作に大きくかかわっていますから、演者だけでなく、制作陣にもパワーダウンの影響が出ている状況です。
相方の浜田雅功さんも、松本さんの穴を埋めるべくがんばっているのでしょうが、彼ひとりで補えるほどの話芸は期待できません。しかも、そもそも浜田さんも“スキャンダル”が多い人ですから、根強いアンチが存在します」
同番組は視聴率低迷も著しく、かつての威光は影を潜めている。
「松本さんが休止してから半年ほどになりますが、すでに松本さんよりもギャラが低い千鳥や霜降り明星などの中堅・若手が台頭してきています。
番組は2020年を最後に、年末特番もなくなりました。今後は縮小していく未来しか描けないでしょうね。そうなれば、いつ打ち切られても仕方がないですよ」(同前)
2009年に放送をスタートした、明石家さんまがMCの『ホンマでっか!? TV』(フジテレビ系)にも、打ち切りの可能性があるという。
「もっとも大きな理由が、2年前に放送開始された裏番組の『上田と女が吠える夜』(日本テレビ系)の出現です。同番組の視聴率は好調で『ホンマでっか!?』は惨敗が続いています。
そもそも、終了した『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)と似たような情報バラエティ番組ですから、同ジャンルの乱立で、視聴者が飽きてしまっているのが原因でしょう」(同前)
ただし、このテレビ局関係者は「明石家さんまの人気が落ちているわけではない」とも話す。
「さんまさんのもうひとつの看板番組である『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)は、いまでも視聴率が堅調。やはり、『ホンマでっか!?』の番組構成が迷走していることが問題です。
この番組は“クセのある専門家”が一見、とんでもないような仮説を提唱する、ということで人気を博しました。これが飽きられてきたと考えたのか、一時期、芸能人のトークを中心にした番組構成にテコ入れしましたが、不評でした。
結局、前のスタイルに戻すことで落ち着いたんです。この迷走ぶりも、視聴者離れの大きな一因で間違いないですね」
最後に名前があがった長寿番組は、ウッチャンナンチャンの内村光良がMCを務める、2007年放送開始の『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)だ。
さまざまな人気企画を生み出し、多くの出演者もこの番組をきっかけにブレイクしていったが、コロナ禍の影響で、打ち切りのピンチを迎えているという。
「この番組のウリは何といっても、海外ロケでの思い切りのいい企画でした。その点では、コロナ禍はかなりの痛手でしたし、いまでも、このとき離れた視聴者は戻ってきていないようです。
これにあせったのか、最近では『新メンバー発掘プロジェクト』をおこないましたが、これも古参のファンからすれば余計なこと。かつて、『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)が、岡村隆史さんの休養時に“新メンバーオーディション”をおこないましたが、視聴者離れを助長する結果になっています。
いまの『イッテQ!』に対して『めちゃイケ』みたいだとの声も聞かれていますよ」(同前)
コロナ禍の影響による視聴者離れも大きいが、番組制作の姿勢にも原因はあるという。
「コンプライアンスが厳しくなった時代なのに『イッテQ!』ではケガ人が多い。みやぞんさんが足首骨折、フォーリンラブ・バービーさんがアキレス腱断裂、最近でもロッチ・中岡創一さんが右足くるぶしを骨折しています。
こう何度も事故が起これば、番組スタッフの安全に対する意識が低い、と思われても仕方ありません。過去には宮川大輔さんが番組企画内でケガをした際に、スタッフが爆笑していたことも、インターネット上で批判を浴びたことがありました。
こういったネガティブな材料が多ければ、これ以上、大きな問題が起こる前に番組を……と考える人がいてもおかしくありません」(同前)
10年、20年、30年……と続くことはすごいが、何ごとも引き際は大事だろう。
( SmartFLASH )