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二宮和也『ブラックペアン』世は大絶賛も…ナルシスト度が高すぎる “恥ずかしい” セリフ連発でいまいちハマれず
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.07.14 11:00 最終更新日:2024.07.14 11:00
嵐・二宮和也主演の日曜劇場『ブラックペアン シーズン2』(TBS系)。7月7日(日)に第1話が放送され、高視聴率を獲得して、上々のスタートを切った。
初回の視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)は世帯11.8%、個人7.0%を記録。昨年7月期に考察ブームを巻き起こした日曜劇場『VIVANT』(TBS系)の第1話が世帯11.5%、個人7.4%だったため、『VIVANT』に匹敵する好スタートと言える。
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■異例の「主人公変更」が大きな話題に
本作は2018年に日曜劇場で放送された『ブラックペアン』の続編で、人もカネももてあそび、「悪魔」と呼ばれているダークヒーロー的な天才外科医・天城雪彦を主人公とした物語。
特徴的なのは主人公が前作から変更されている点だ。
世界観も舞台となる病院もシーズン1と同じで、竹内涼真、葵わかな、小泉孝太郎、内野聖陽といった主要キャストは前作と同じ役柄で再集結している。
しかし、少々ややこしいのだが、主演は前作も今作も二宮ながら、前作で二宮が演じたのは外科医・渡海征司郎、今回演じるのは同じく外科医だが、まったく別人の天城雪彦なのである。
大ヒット作の続編ということで、期待値のハードルも高かったが、SNSの視聴者の声やネットニュースの批評でも絶賛が多く、日曜劇場のブランドの強さを改めて示した形となった。だが、正直なところ、個人的にはいまいちハマれなかった。
■前作未視聴でも “入りやすい” 理由
申し訳ないが、筆者はシーズン1を未視聴で、いきなりシーズン2の第1話を視聴したため、前作を知らないとわからない内容や楽しめない要素はあったのだろう。
ただ、ハマれないと感じた理由はもっと別の要素であり、むしろシーズン2は前作を観ていなくても理解しやすいストーリーになっている。
続編でありながら主人公が新キャラなので、主役の人物像がわからないという意味では前作ファンと同じスタートラインに立てているため、予備知識がなくても “入りやすい”。おそらく、その点は制作陣も意識していたところではないか。
同じ役者を主演に抜擢しながら別のキャラを演じてもらうのは、“飛び道具” 的な手法なのでドラマ制作側としては乱発できないだろうが、メリットは多い。
前作からの視聴者を引き込みやすく、今作からの視聴者を入りやすくする一石二鳥の効果がある巧みな戦略で、好スタートの一因になったはずだ。
前作ファンからしても新鮮味があるし、そのうえ実は双子なのではないか、実は同一人物なのではないかと考察が白熱するので、シーズン2への興味が俄然増すだろう。
■ナルシストっぽくて観ていて恥ずかしい
けれど、筆者はいまいちハマれなかった。その原因は主人公・天城雪彦のセリフの数々にある。「主人公がナルシストっぽくて観ているこっちが恥ずかしい!」と思ってしまったのだ。
たとえば、竹内涼真演じる若手医師との対話で、「僕は悪魔だよ。神に愛されたね」と不敵に微笑んだり、「だってオペは芸術だもん」と挑発したり。
また、自身がオペをする直前にはこんなセリフも言い放つ。
「すべてを投げうって賭けに勝ち、全能の神に愛された者こそ、オペ室の悪魔に会う権利を得ることができる。いま、このオペ室では神と悪魔が共同作業する。それを人々は奇跡と呼ぶらしい」
念のためお伝えしておくと、このセリフにおける「オペ室の悪魔」というのは天城自身のこと。周囲の人間から「悪魔」と呼ばれているだけならまだしも、自分で語っちゃうのは……デーモン閣下じゃあるまいし、さすがにちょっと。
極めつけはYouTubeなどに公開されている公式予告動画の冒頭で、オペ室にいる天城が振り向きながら言う次のセリフ。
「さあ、ショータイムだ」
このフレーズがかなり使い古されたものなのは言わずもがな。だがそれ以上に、2012年放送の『仮面ライダーウィザード』(テレビ朝日系)の決めゼリフでもあったため、令和の時代にまだこのフレーズを使うのかと愕然とした。
実力派で知られる二宮が、本気の演技でデーモン閣下味や仮面ライダー味があるセリフを言い放つものだから、観ていてなんだか恥ずかしくなってしまったわけだ。
筆者と同じような感想を抱いた人も少なからずいると思うが……とはいえ、ストーリーがおもしろいのは間違いないので、ここからハマっていけることを願いつつ、今夜放送の第2話にも期待したい。
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。これまで『女子SPA!』『スゴ得』『IN LIFE』などで恋愛コラムを連載。現在は『文春オンライン』『現代ビジネス』『集英社オンライン』『日刊SPA!』などに寄稿中
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