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初心者にもわかる!なぜ人は「欅坂46」にハマるのか

エンタメ・アイドル 投稿日:2017.12.13 16:00FLASH編集部

初心者にもわかる!なぜ人は「欅坂46」にハマるのか

 

 アイドル好き以外からの人気も沸騰している欅坂46。ロックバンド「Halo at 四畳半」のメンバーとして活躍中の白井將人氏も、彼女たちの魅力にハマった一人だ。

 

「普通のアイドルは元気を与えるものですが、欅坂46は何かを啓蒙するアイドルだと思ったんです。デビュー曲『サイレントマジョリティー』で歌われる社会への反抗は、これまでロックやパンクで歌われてきたテーマ。それをまだ垢抜けない女のコたちが歌うギャップは衝撃でした」

 

 そしてバンドとの決定的な違いは、彼女たち自身がサイレントマジョリティー(=物言わぬ多数派)側だったことだ。

 

「バンドマンはマイノリティだし、どうしても上から目線に聞こえてしまう。彼女たちは画面の向こう側にいても、ふと見せる顔は普通の女のコだったから、多くの人に届いたと思うんです」

 

 複数のロックフェスに出演し、バンド好きからも評価されている欅坂46。「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」でのステージを現地で見た白井氏が、そのときの様子を教えてくれた。

 

「明らかに欅坂46ファンじゃないお客さんも、終盤の『危なっかしい計画』ではみんなタオルをまわして、めちゃくちゃ盛り上がってました。そもそも欅坂46を好きなバンド仲間も多いし、同じ表現者として受け入れられていると感じますね」

 

 主要曲は世界的ダンサーのTAKAHIROが振付を担当。欅坂46を語るうえで欠かせない要素となっている。

 

「一個一個の動きが歌詞とリンクしていて、特に幕張のライブで見た『エキセントリック』と『月曜日の朝、スカートを切られた』は、ミュージカルのようでした。メンバーから感じる熱量もすごくて、その最たるものが平手友梨奈さん。自分という器を使って、曲の世界観を全力で表現する。バンドマンが楽器で表現することと近いものを感じます」

 

 リリースのたびに違う顔を見せる楽曲、別働隊として活動する「けやき坂46」の存在など、予想できない展開でもファンをワクワクさせてきた。

 

「2作めの『世界には愛しかない』では一転して壮大な愛を歌ったり、これまで発表されたシングルは全部が予想外でした。楽曲だけじゃなく、センターが交代するタイミングはあるのか、けやき坂46から選抜入りするメンバーは出るのか、気になることがたくさんあって、漫画や小説を読んでいるみたいなんです」

 

 白井氏が欅坂46を好きな最大の理由として挙げるのが、ひたむきに少女たちが努力する姿。

 

「選抜やポジションは運営が決めていますが、単純な人気だけじゃなく、それぞれの頑張りが評価されて前に来ることもある。逆に言えば明確な指標がないなかで、どうすればゴールにたどり着けるのかわからない。だからこそメンバーは自分の個性と向き合い、必死に努力する。その姿が本当に美しいと思うんです」

 

 この点もバンドと重なると白井氏は続ける。

 

「バンドも何をしたら売れるかわからないなかで、いろんな曲を書いたり、見せ方を工夫したりして、世間や自分自身と闘っていく。それは誰にでもあてはまることかもしれないけど、彼女たちを見ていると、自分も頑張らなきゃと、勇気をもらえるんです」

 

白井將人(しらいまさと)
ロックバンド「Halo at 四畳半」のベース担当。これまでに4枚のCDを発表し、数々のロックフェスにも出演。松井玲奈でアイドルにハマり、欅坂46はオーディション時から追いかけている
(週刊FLASH DIAMOND 2017年11月10日増刊号)

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