フワちゃんがX上でやす子に放った暴言騒動をめぐり、“場外乱闘” が発生している。発端となったのは、実業家のひろゆきこと西村博之氏が8月6日にXに投稿した内容だ。
「ひろゆきさんは、《フワちゃん、発達障害という事でいいんじゃないの?》という言葉とともに、『発達障害の診査で重視される不適応行動とは』と題するウェブサイトのURLを投稿しました。
同サイトでは、不適応行動について『他人や物に危害を及ぼす行為』『周囲の人に恐怖や強い不安を与える行為』などがあげられています。ひろゆきさんはこうした記事内容を受けてか、同投稿の最後に《恐怖や不安は与えたでしょ。。》とも書いていますね」(芸能記者)
フワちゃんのことを発達障害だと断ずるような投稿に、X上では異論が相次いでいる。
《ひろゆきさん、それはフワちゃんへの誹謗中傷です》
《発達障害かは周りが決めることではないです》
《これ診断基準じゃないですよ。発達障害じゃなくても不適応行動をする人はいますよ》
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こうした批判を受けてか、ひろゆき氏は8月7日にさらにXを更新。ひろゆき氏に批判が殺到していると報じる記事を紹介したうえで、
《A「熱があってダルいんだよね」
B「風邪じゃない?」
Twitter民「資格もないのに!」
最近のtwitter民は意味わからん》
と、ひろゆき氏はあくまで発達障害の “可能性” を指摘しただけだと主張した。はたして、ひろゆき氏の発言について専門家はどう思うのか。精神科医の髙木希奈氏はこう語る。
「“不適応行動” というだけで発達障害の診断はつけられません。一つの特徴だけを捉えて、ADHDだとか発達障害だとか言って、レッテルを貼るのはよくないです。
しかも今回の場合、『他人に対して悪口を言った』というケースですからね。一連の投稿の背景に “発達障害やADHDはダメだ” というイメージがあるのを感じてしまいますし、これは否定したいです。発達障害やADHD=人を攻撃する、という図式はまったく成り立ちません」
そもそも、“発達障害” は総称であり、一つの病名ではないという。
「アメリカ精神医学会が出している、DSMという精神障害に関する国際的な診断基準の1つによると、厳密には、神経発達障害群と呼ばれるカテゴリーのなかに、知的能力障害、コミュニケーション障害、自閉症スペクトラム障害、注意欠如・多動性障害、限局性学習障害、運動障害などの疾患が含まれます。
そして、これらの診断をするためには、現在の症状に加えて、幼小児期からの詳細な情報と問診が必要になり、心理検査等を組み合わせてようやく診断がつけられます。
また、診断基準についても、1つだけを満たせばよいというものではなく、いくつかの症状や診断基準を満たして初めて診断が下されます。
さらに、医師法において『医学的診断』は、『絶対的医行為』となっており、医師免許を持つ医師にしかおこなえない行為であると定められているため、医師免許を持たない者による医行為は法律違反になる可能性もあります」(髙木氏)
病気のことはあくまで医師に……。
( SmartFLASH )