「小泉進次郎さん、どのようなイメージをお持ちでいらっしゃいますか?」
こう聞かれ、「うん、大っ嫌いです」と言い放ったのは、12年前のマツコ・デラックスだ。さらに「血へど吐くほど嫌いです」と続け、「何をしてくれたのよ、このガキが!」とののしった。
発言は2012年2月放送の『5時に夢中!』(TOKYO MX)のなかでのもの。夕刊フジの記事「小泉進次郎の“言葉の力”」を取り上げた際のやり取りだ。当時30歳の小泉進次郎は、若手議員の注目株として推されまくっていた。まだ実績は無きに等しい元首相の息子がもてはやされる様子を、マツコは苦々しく感じたのだろう。
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それから12年、日本経済新聞社とテレビ東京による8月21、22日の緊急世論調査で、「次の総裁にふさわしい人」の1位に小泉進次郎が選ばれるというまさかの展開になっている。「進次郎総理」誕生の可能性も浮上してきた今、かつてのマツコの発言が掘り返されているのだ。
Xでは賞賛の声が集まっており、すなわち進次郎の資質を疑うむきは多い。
《男を見る目には定評のあるマツコだけに、当時ちやほやされていた頃から小泉進次郎を嫌っていたというのは、先見の明があると言わざるを得ない》
《マツコがキレッキレ コメント的射てる》
《確かにポリ袋有料化しかやったこと思いつかない…あとセクシーくらい 本当に何やったんだこいつ》
一方、マツコへの厳しい指摘もなされている。
《この頃はわからないけれど、今のマツコはかなり体制ヨイショ 今テレビで何を言えるのか、そっちの方が気になる》
《マツコデラックスも、キー局や大企業のCM御用達タレントとなった今ではもう何も言えない立場なんだろうなぁと、有名になることの悲哀と不自由をしみじみ感じている》
時を経て、マツコの舌鋒に変化を感じている人もいるようだ。
「かつてのマツコさんは権威に噛みつきまくって人気を得て、今のポジションを掴んでいる。一方の進次郎さんは、あの小泉純一郎の息子、政界のサラブレッドとして大々的に売り出された。その後はポリ袋有料化で叩かれ、派閥パーティー禁止を訴えながら自身は政治資金パーティーをし……。今の進次郎さんをマツコさんがどう見ているのかは気になりますね。何も言わないような気もしますが」(週刊誌記者)
「大嫌い」発言に続けて、マツコはこう持論を語っていた。
「絶対誰かからコントロールされている喋りじゃない? もうお父さんそっくりだし、今の時節柄みたいなのをちゃんとリサーチしててさ、何を聞かれたらこう答えるみたいなのがさ、ちゃんとできてんのよ。答えているだけ。それだけの男でしょ? だから誰かにうまく言われたとおりにやる能力はあるのかもしれないけど、別にこの人の言葉だとは思ってないから、“言葉の力”なんて軽々しく書かないでほしいんだけど」
進次郎は今こそ成長の証を示すことができるか。
( SmartFLASH )