8月17日に復帰コンサートをおこなった氷川きよし。2022年大晦日のNHK紅白歌合戦をもって活動を休止していたが、1年8か月ぶりにステージに立った。
デビュー25周年を記念したコンサートで、約3時間にわたり32曲を熱唱した氷川。曲の合間には、
「氷川きよしでも何者でもなくなり、自分を見つめ直した2023年からの1年あまり。その先へのスタートにあたり、これまでの氷川きよしを置いていくのでもなく、“Kiina(キーナ)”に生まれ変わるわけでもなく、すべて自分。新しい氷川きよしの世界を披露できるように精進してまいります」
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と、再出発にあたっての決意を語った。
ファンからは大きな声援が送られたものの、当日のコンサートを観たという人からはこんな声も……。
「久しぶりのステージでも歌声は相変わらず素晴らしかったですよ。シャンソンやポップスが多くて、アンコールでやったクイーンの『ボヘミアン・ラプソディ』とか、『限界突破×サバイバー』とかもよかったです。
でも演歌は1曲もフルコーラスで歌ってくれませんでした。演歌は全部メドレー形式で、1コーラスか2コーラスだけ。せめて『きよしのズンドコ節』とか『箱根八里の半次郎』とかの代表曲くらいは、フルコーラスで聞きたかったですね。時間とか曲数とかの関係もあるんでしょうけど、そこは少し残念でしたね」
復帰ライブで一部のファンから上がった“不満”について、ある音楽関係者はこう語る。
「休養を経て『新しい氷川きよし』を前面に押し出していきたいところでしょうが、そうはいかないでしょう。ファン層の中心は、あくまで『演歌のプリンス』として獲得してきた人たちだからです。いきなり演歌をゼロにしてしまうと、そういうファンは離れてしまう」
近年は氷川の「演歌離れ」が進みつつあるという。
「氷川さんが以前から仲間内に『演歌は好きじゃない、歌いたくない』と漏らしているのは有名な話です。近年は自らに“Kiina”という愛称を使い、ジェンダーレスなルックスにイメージチェンジ。紅白でも2018年を最後に演歌は歌っていません。
2024年4月にはデビュー以来所属していた芸能事務所から独立。演歌色の強い事務所から出て、自ら事務所を設立しました。ようやく自分のやりたい環境が整ったわけです。とはいえ、演歌をなくすとファンが付いてこない。しばらくは、演歌も歌いつつ、自分の歌いたいポップスやシャンソンをーーというスタイルが当面は続くのでは」(同前)
年末の紅白歌合戦の出場は確定とも言われる。そこでどんな「新しい氷川きよしの世界」を披露してくれるのかーー。
( SmartFLASH )