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徳永えりが語る『わろてんか』舞台裏ではフルーツパーティも
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2017.12.19 11:00 最終更新日:2017.12.19 11:32
お笑いをビジネスに仕立て上げた日本で初めての女性、てんの生涯を描いた、NHK朝の連続テレビ小説『わろてんか』。葵わかな演じる主人公のてんに、「おてんさま~!」と寄り添うのが、女中・おトキだ。
おトキを演じるのは、女優の徳永えり。じつは彼女、今回が3度めの朝ドラへの出演という「隠れ朝ドラ女王」でもあるのだ。もはや朝の顔として欠かせない存在となった彼女に、『わろてんか』の収録秘話を聞いた。
てんとおトキは、プライベートでも大の仲よし。撮影以外でも、一緒にいることが多いという。
「てんちゃん(徳永はプライベートでは葵をこう呼ぶ)とは、お昼も一緒に食べることが多いですね。2人とも着物にかつら姿なので、1時間のお昼休みだと、衣装を外したりするのが大変なんです。
だから、局内に広い食堂はあるのですが、スタジオの隅っこで、持ち寄った手作りのお弁当をおしゃべりしながら食べています。
(NHKが)キッチンつきのビジネスホテルを借りてくださっているので、そこで料理ができるんです。おしゃべりの内容ですか? 大阪のグルメ情報なんかをよく話します。
先日は出演者の皆さんと評判の鍋料理屋さんに行ったんですが、行列ができていて断念。急遽、イタリア料理に変更しました(笑)」
実際の年齢は、葵が19歳で徳永が29歳。共演者にはベテラン俳優が多く、ちょうど中間の年齢に位置する徳永が、葵とベテラン勢の橋渡し役になっているようだ。
NHKの朝ドラといえば、とことん作り込むことで有名。では現場は、どのような雰囲気なのか。収録中、徳永は「あること」に驚いた。
「撮影は月曜日から金曜日で、土日は完全にオフです。週末は、東京に帰る方も多いのですが、月曜日にスタジオ入りすると、スタッフさんが『おかえり~!』って声をかけてくださるんです。ほとんど家族(笑)。
もうひとつ驚いたのは、撮影時間。朝の8時に始まって、深夜12時きっかりに終わります。NHKでは『働き方改革』を率先していらっしゃるそうで、時間厳守で休みをしっかり取るようになったみたいです。感動しました(笑)。
もちろん、セットの造りなんかはすごいんです。町並みが、まるごとそこにあるみたいで。あるとき、小道具さんが小さな板に、丁寧にヤスリをかけているのを見ました。その正体は、木戸(寄席の入り口)の鍵につける、木製の板でした。
リアルな感じを出すには、やはり手作業なんですね。ほかにも、てんちゃが使う文鎮も、手作業で削っていらっしゃって。愛情が感じられて、現場はテンションが上がります」
テンションが上がるといえば、現場に持ち込まれる差し入れ。彼女も楽しみにしているそうだ。
「松坂桃李さん(てんの夫・藤吉役)が、豪華なフルーツ盛り合わせを差し入れしてくださったときは、みんなでお菓子&フルーツパーティをしました。鈴木保奈美さん(てんの母親・しず役)からは大量のパンが。仕事をしながら、片手でも食べられるからという気配りなんだそうです。さすがです。
保奈美さんと鈴木京香さん(てんの義母・啄子役)との『ダブル鈴木』共演ですか? スタジオには京香さんがあとから入ってきたのですが、保奈美さんと『久しぶり~』ってハグしていました。そのあとのお芝居は、私も襖の陰で聞いていたんですが、やり取りに圧倒されました」
(週刊FLASH 2017年12月12日号)