まさにデコピンのパワー、恐るべしである。
2024年8月29日、ドジャースが本拠地にオリオールズを迎えた一戦で、大谷翔平が愛犬・デコピンを抱くボブルヘッド(頭がゆれる)人形がファンに配られた。なかには全身ゴールドの貴重な人形もあり、ファンにとってはたまらないプレゼントとなった。
だが、デコピンの活躍はこれだけではなかった。始球式に “本人” が登場したのだ。背番号「17」のユニホームを着たデコピンを抱えて大谷はマウンドに走る。マウンド上に愛犬を置いて大谷は「待て!」の指示を与えてホームへ。おとなしく待っていたデコピンは、大谷の合図とともにボールをくわえて主人の待つホームへ駆け出した。ボールは見事に大谷の手に収まったが、デコピンを待つ大谷の表情は、まさに親が子を迎え入れるような、柔らかく優しいものだった。球場は大歓声に包まれ、デコピンは大谷とハイタッチした後、再び抱えられて引き揚げた。
【関連記事:デコピン「観戦姿」にファン興奮! 大谷の投稿に写っていた“謎のおもちゃ”の「正体」と「お値段」】
この始球式は日本でも話題をさらい、「デコピン始球式」がトレンド入りした。
ちなみに、大谷は試合のヒーローインタビューで、デコピンとの始球式については「3週間練習しました」と語ったが、この期間についても話題沸騰。
《デコピン…可愛い♡♡♡ 3週間くらい始球式の練習したんだって♪ しっかり「待て」もできて すごい歓声の中での大成功! 主に似て大物だ~》
《デコピンは3週間で始球式できるのだから、1ヶ月あればバットをくわえて打席にたてるな。ヒットも打てる》
《2~3週間の練習で始球式を完璧にやれたデコピンはさすがの大谷家の一員だね》
見つめる観客、審判、球場スタッフ、そしてカメラマンまでが笑顔になった瞬間だが、その恩恵は、試合が始まっても大谷に届けられた。1回、先頭打者で打席に立つと、サイ・ヤング賞投手のコービー・バーンズのカーブに体勢を崩されながらも、ライトスタンドに本塁打をあげた。
その後もヒット1本を放ち、盗塁も2つ決めた。“デコピン・スパイク” を履くようになり、盗塁は6回試みて失敗ゼロの快進撃である。
本塁打&盗塁の記録は「42-42」まで伸ばし、前人未到の「50-50」ももはや夢ではなくなってきている。
ちなみにこの日は、先着4万個のボブルヘッド人形プレゼント&始球式で、観客が殺到。球場周辺は大混乱に陥っていたという。やはり、デコピンのパワー、 恐るべしだった。
( SmartFLASH )