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坂本冬美の『モゴモゴ交友録』若林 豪(85)ーーチャーミングで冗談が大好きな “おじちゃま” からいただいたお手紙

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.09.14 06:00 最終更新日:2024.09.14 06:00

坂本冬美の『モゴモゴ交友録』若林 豪(85)ーーチャーミングで冗談が大好きな “おじちゃま” からいただいたお手紙

若林 豪、坂本冬美

 

ーー人は何に惹かれ、どこに魅力を感じるのでしょうか。

 

 顔? スタイル? それとも声? 桑田佳祐さまは別格として、トシちゃん(田原俊彦)からスタートしたわたしの推し遍歴は、ビョン様(イ・ビョンホン)、Snow Manの目黒くん(目黒蓮)と片手で数えられますが、姿形も性格も違います。

 

ーー(忌野)清志郎さんは、わたしのどこを気に入ってくれたのかな?

 

 歌っているときの声!? それとも性格? 顔やスタイルということは間違ってもあり得ないし……モゴモゴモゴ(笑)。考えても、考えても、さらにもうひとつ考えても、答えは見つかりません。

 

 

 そのなかでひとつ気づいたのは、“うわぁ〜素敵! カッコいい!!”と、目がきらりんとなるのに、年齢はあまり関係がないということです。

 

 カッコいい人は幾つになっても……いや、歳を重ねれば重ねるほどカッコいい。俳優若林豪さんもそんなお一人です。

 

 人気を博した刑事ドラマ『Gメン’75』(TBS系)や、山村美紗さん原作のサスペンスドラマ『赤い霊柩車』シリーズ(フジテレビ系)では、ビシッとしたスーツの似合う刑事役。時代劇では、映画『忍術 猿飛佐助』(1976年)、NHK大河ドラマ『徳川家康』(1983年)、『独眼竜政宗』(1987年)と、三度も真田幸村を演じるなど、とにかくダンディなおじさま、若林豪さんがわたしの座長公演に出てくださったのは、デビュー10周年を記念した初めての明治座公演『夜桜お七』の舞台でした。

 

 美空ひばりさん以来、じつに30年ぶりの女性歌手単独座長公演ということで、 “何がなんでも、成功させなくちゃいけない” と、スタッフも明治座の方々も熟慮に熟慮を重ね、若林さんに出演を依頼されたのだと思います。

 

 初めてお会いした若林さんは、もうカッコよくてダンディで、声が渋くて……このとき若林さんは56歳で、わたしは29歳。親子ほど歳は離れていましたが、わたしのなかのセンサーは鳴り出す寸前でした。

 

 ところがです。見た目と中身は大違い。明るくてチャーミングで、口から出てくるのはいつも冗談ばかりです。

 

 温泉がメインの旅番組でご一緒させていただいたときも、放送後にお電話をいただき、開口一番「さすがだねぇ、冬美ちゃんは」と、オクターブ高い声で話しだされ、続けて「僕が温泉に入ったときの視聴率はさっぱりだったけど、冬美ちゃんのときはぐんと上がったらしいよ」とおっしゃったんですが、その声はどこか楽しんでいらしたような、モゴモゴモゴです(笑)。

 

 何度かお食事をさせていただきましたが、明るくて上品な奥様とはいつもラブラブで、わたしのことを気にかけてくださっている素敵なご夫妻です。

 

 歌の仲間とは違い、役者さんとはその場その場のおつき合いということが多いのですが、若林さんご夫妻とは、長〜〜〜〜〜いおつき合いをさせていただいています。

 

 先日、若林さんが『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演されたときも、放送後にお電話を差し上げると、「ママ! 冬美ちゃんだよ」と、すぐに奥様に代わられて。おっしゃったのが「よかったわ、冬美ちゃんの声を聞けて。これでまた、長生きできるわ」ですからね。夫唱婦随。おしどり夫婦。羨ましいほど最高のご夫妻です。

 

 いただくお手紙は、いつも巻紙に達筆な筆文字。わたしが知る限り、今どき巻紙で手紙をくださるのは、IKKOさんと若林さんだけです。

 

 若林さん、奥様、また遊びに行かせてくださいね。

 

さかもとふゆみ
1967 年3月30日生まれ 和歌山県出身『祝い酒』『夜桜お七』『また君に恋してる』『ブッダのように私は死んだ』など幅広いジャンルの代表曲を持つ。現在、最新シングル『ほろ酔い満月』が好評発売中!

 

写真・中村 功
取材&文・工藤 晋

( 週刊FLASH 2024年9月24日・10月1日合併号 )

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