北村一輝が語った風変わり教育法「子供を全然怒らない」の真意

　俳優の北村一輝が、12月15日放送の『A-Studio』（TBS系）に出演した。

　プロとして活躍するダンサーの1人息子がいる北村は、番組で、息子が子供だった頃に実践した風変わりな教育方法について触れていた。

　北村は「ふだん全然怒らないんですよ。（息子が）子供の頃からなんですけど。たとえば、ファミレスとか行って子供が走ると、だいたい（親は）怒るじゃないですか。僕の方が先走るんですよ」と発言。

　これには出演者一同、驚くしかない。

「これがすごくて、『やめろ』って言っても子供はやめない。僕が先に走って、子供より1周多く走れたりすると、絶対怒られるんです。店長に。（僕が）大人なので」

　さらに「それで僕が怒られるじゃないですか、すると（子供は）2度としないんです。それで『なんでダメなのか』って理由を尋ねると、『みんなに迷惑だから』って。これがわかると、子供は2度とやらない」と解説していた。

　他にも、息子に関してこんな出来事があったという。

「こういう仕事をしてると、子供がいじめられたりするじゃないですか。いま聞くと、学校で踏まれたりとか、いろいろあったらしくて。（でも息子は）一切言わなくて。ある日、『こんな（自分）でごめんね』と息子から言われたときに、『本当にそのままでいいんだよ』って言って泣いたんです。『全然そのままで大丈夫さ、まだまだ（人生）長いし』って」

　その後、息子が大学に入る頃には、こんなことを息子から言われたという。

「父親の環境にいると甘えてしまうので、1人にさせてくれと。人脈にしろ、お金にしろ、一切頼りたくないと。（気づいたら）1人でダンスをやってて。ある日、見に行ったら自分の子供と思えないくらいに動いていたんです。すごいびっくりして」

　北村は息子のダンスを見て、思わず泣いてしまったという。いまでは、横浜アリーナで踊ったり、ライブのバックダンサーなども務めており、北村も可能な限り、見に行っているという。

　番組の取材に、息子は「尊敬している。この父親でよかった」と答えた。息子の活躍こそが、北村の「全然怒らない」教育法が成功したことを物語っている。