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朝ドラ女優・谷藤海咲、橋本環奈とパラパラ猛練習「練習後は、飲みました(笑)」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.10.18 17:32 最終更新日:2024.10.18 20:31
「平成のギャルを演じるために、パラパラダンスを必死で練習しました」
NHKの連続テレビ小説『おむすび』での演技が話題になっている女優の谷藤海咲。橋本環奈が演じるヒロイン「米田結」の周囲を賑わす、ギャル軍団「ハギャレン」のメンバー「タマッチ(佐藤珠子)」として1話から出演している谷藤だが、目の前の彼女にギャルっぽさは皆無。今、注目を集める新人女優の素顔とは…?
谷藤は子役出身。高校生のころからアイドルグループに所属し、7年間にわたってアイドル活動をしていた。2023年にグループを卒業すると、本格的に女優活動を開始。その矢先に、今回の朝ドラ出演が決まったという“ラッキーガール”だ。
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「オーディションに合格して、朝ドラ出演が決まったときは、信じられない気持ちでした。演技も未熟なので、物語の中盤から出てくるようなサブキャラや、セリフのない役をイメージしていたんです。それが1話から出演して、ずっと主人公と関係を築いていく…。嬉しかったのですが、大きなプレッシャーも感じました」
朝ドラには、やはり特別な思い入れがある。
「やっぱり登竜門というか、俳優ならみんなが憧れる場所というイメージがあります。私も芸能活動は長いのですが、『いつか一度は出られたらいい場所だね』っていうくらいの感覚で、10代は過ごしていました。まだまだ自分にとっては遠い場所で、出演できるのは、20代後半とか30代になって、自分に本当の実力ついてからと思っていたんです」
彼女が夢を掴んだオーディション。最終審査には、少し変わった参加条件があったと振り返る。
「『ギャルファッションで来てください』と指定があったんです。自分も母親と渋谷に行き、平成当時のギャルっぽい服を探して買いました。今のギャルではなく、当時のギャルですから、本当に大変でした。
そうして、いざオーディション会場に行ったら、本当に皆さんが当時のギャルファッションを完璧に再現されていました(笑)。その姿だけで圧倒されたのを覚えています」
メイクも自ら研究を重ねて、工夫を凝らしたという。
「ギャルメイクはしたことがなくて、当時の雑誌をすごく調べて、勉強しました。さすがに、髪の毛の色を実際に染めることはできなかったので、メッシュっぽいエクステをつけ、ギャルを目指しました。
劇中の時代設定当時、私は4歳で記憶は鮮明ではないのですが、ギャルをリアルに演じたいという気持ちは強いです。実際にギャルをやられていた方とかが観てくださったときに、『ギャルってこんなじゃなかった』と思われないようにしたい。その部分は当時のギャル文化や関わった人々にリスペクトを持って、丁寧に演じられたらと思っています」
谷藤が演じるタマッチの特技である、パラパラダンス。撮影に向けて猛練習をおこなった。
「タマッチはパラパラダンスが上手で、その特技でハギャレンのメンバーをリードしていくという存在なんです。自分もアイドル活動が長かったので、『パラパラダンスは簡単かも』と思っていたのですが、普通のダンスと全く違うので苦労しています。手とか指先の角度まで、細かい指導を受けてパラパラダンスを練習しています」
ダンスの練習を通して、演者同士の絆も深まったという。
「パラパラダンスの練習から、ハギャレンの4人と橋本さんの5人でご一緒させていただいたんです。それで、最初からチーム感を強く得ることができました。もう、練習初日の夜には、みんなため口で話すくらいに、仲良くなってましたね。
長い期間ずっと一緒に撮影していたので、撮影の合間もずっと喋っていました。オフの日に、橋本さんおすすめの福岡のご飯屋さんに連れて行っていただき、ふたりでお酒も飲みました」
現場では、橋本の驚異的なエネルギーを感じた。
「連絡のやり取りとかもすごくアグレッシブな方で、『今日、撮影終わったらご飯どうする?』といった連絡を頻繁にくださるんです。私たちよりも朝早く現場に入って、長い時間撮影して、ほかのお仕事も沢山あって疲れているはずなのに、 一番元気なんです。そんな橋本さんに私たち自身もエネルギーをいただいていた部分があると思います。私たち4人がギャル役ですが、ギャルのマインドが一番強いのは橋本さんだと、いつも感じていましたね」
『おむすび』では橋本からエネルギーを浴びた谷藤。10月に上演される舞台『not only you but also me』では、再び女子高生の役を演じる。
「実際に起きた女子高生飛び降り事件を元にした作品です。自殺しようとする女子高生と、それに巻き込まれてしまう生徒たちの物語です」
実年齢の24歳より若い役を演じる機会が多い谷藤だが、どう感じているのだろうか。
「すごく楽しいです。もう現実には着られない制服を着て演技ができる。自分が学生かと勘違いしてしまうぐらい、本当に制服を着るとなんか若くなれるんです(笑)。できる限りはやり続けたいですね」
俳優として順風満帆なスタートを切った谷藤。どのような未来を目指しているのだろうか。
「アイドル活動を7年間やりきって、いまは役者としてゼロからスタートしている気持ちです。だから、いまは手探りでも、なんでもやりたいって気持ちが強いですね。『来るもの拒まず』って言ったらなんかイエスマンみたいになっちゃいますけど、それぐらいの気持ちでチャレンジして行きたいです!」
がむしゃらなアイドル時代の経験が、女優としての活動にも生きているという手ごたえも。
「アイドル時代、ファンの方とイベントなどで触れ合う機会が多かったのですが、それは本当に貴重な時間で楽しかった。
私自身が話すことが好きで、今日のようにインタビューでしゃべるのも大好きなんです。アイドル時代のイメージや、実年齢より若い役が多いこともあって、おとなしい女の子みたいに思われることが多いのですが、大雑把な人なんですよ。
女優として活動しても、ファンの方と触れ合う機会を作れたら嬉しいですね。なんか、悩み相談とかも、乗っちゃうくらいの身近な関係が作れたら!」
まさに、ギャルのような親しみやすい距離感の女優。これからどんどん伸びること間違いない。
PROFILE
たにふじみさき 1999年9月22日生まれ 25歳 東京都出身 十代はアイドルグループのメンバーとして活動。昨年グループを卒業し、2023年、映画『笑えない世界でも』に主演。連続テレビ小説『おむすび』(NHK)出演中。舞台『not only you but also me』(10月18日〜27日上演 東京・劇場MOMO)に出演
写真・福田ヨシツグ
( SmartFLASH )