「一昨年ごろに最後かなと思ったら、そのあと3作くらい制服を着る役をいただいて。かと思えば、30代の役や母親役も。いまがいちばん幅広い役柄を演じられています」
そう楽しげに語る真野恵里菜。最新出演映画『覆面系ノイズ』では高校生を演じ、可憐な制服姿を披露している。
2006年、15歳で芸能界入りした彼女は、「学園祭や体育祭は高校1年のときしか経験できなかった」という。そのため、今作のように役柄を通して青春を味わえることもある女優業は、おもしろくて仕方ないらしい。
「ハロー!プロジェクトを卒業して4年くらいたちましたけど、ようやく余裕ができました。ハロプロ時代はこの時期にリリースしてライブをしてっていうふうに、年間スケジュールがわかっていたんです。
それが役者メインになってからは、1週間休みになったり、来月何も仕事が決まっていないことがあって。焦りましたし、不安でした。
でも、『そういうときに自分の感覚が磨かれるから大丈夫なんだよ。インプット期間だと思いなさい』と、ある先輩に教わって。 “休みはいけないことじゃない” と思えるようになりました」
2016年の朝の連続テレビ小説『とと姉ちゃん』やヒットドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』出演、2017年のドラマ『この世にたやすい仕事はない』主演と、女優・真野恵里菜は飛躍のときを迎えている。
最近でいちばんの休日は、仲がいい友達2人とサファリパークに行ったこと。
「5つくらいプランを出して、そのなかから選んでもらって。車の運転が好きなので、私が運転しました」
彼女がアクティブになったのには、あるきっかけが。
「3年半前に、ロンドンに1人旅をしたんです。仕事を始めたころから、大人になったら海外に1人で行きたいっていう願望があって。事務所の人には『英語を話せないのにどうするんだ』って反対されましたけど、実行しました」
新幹線や飛行機のチケットを自分で予約したこともなかった彼女にとっては大冒険。事務所スタッフの反対を押し切ったことも初めてだった。
「行っちゃえば、何事も自分でやるしかないじゃないですか。私も大人なんだなって自覚ができて、また来られるように頑張ろうと思いました。
事務所に入って10年以上たったので、だんだん自我が出てきて。どういうふうに仕事をしていきたいか意見を言えるようになりました。
今はスポーツものの作品に興味があります。以前、ドラマでスキー選手の役をいただいて。3日早く現場に入って朝から夕方まで練習しました。
大変でしたが、作品のためだと頑張れるんです。今後もちゃんと責任をもって仕事に臨んでいきたいですね」
まのえりな
26歳 1991年4月11日生まれ 神奈川県出身 アーティスト、モデル、女優として精力的に活躍中。現在、「呑」(黄桜)、「Pho・ccori気分 鶏だしフォー」(エースコック)、「人材派遣会社 ライク」などCMにも多数出演中。そのほか最新情報は、公式サイト(http://www.just-pro.jp/talent/actor-talent-model/mano_erina/)にて
(週刊FLASH 2017年12月12日号)