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渡辺麻友から歌詞のダメ出しも「秋元康」プロデュースの現場秘話

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.01.10 16:00 最終更新日:2018.01.10 16:00

渡辺麻友から歌詞のダメ出しも「秋元康」プロデュースの現場秘話

 

 1月5日放送の『「天海祐希・石田ゆり子のスナックあけぼの橋」×福山雅治「ウタフクヤマ」合体新年会SP』(フジテレビ系)に秋元康がゲスト出演して意外な秘話を明かした。

 

「俳優は70歳、80歳になっても監督や演出家に『こうしてください』と指示をされるのは面白い。僕は昔の演出家みたいに灰皿とか投げられたい。『このクズ、ダイコン』とか言われたい。タモリさんも言っていた。僕とタモリさんで盛り上がったのは『叱られたい願望がある』と。叱られたいの」

 

 アイドルや歌手の作詞のみならず、ドラマ、映画の企画なども手がける秋元だが、意外にも、“叱られたい願望” があるというのだ。

 

 AKB48グループ、坂道シリーズでは、総合プロデューサーを務めているが、全権を握っているようで、メンバーやスタッフの意見を参考にしつつ、ジャッジを下していることが明かされている。

 

 だが、選抜メンバー決定の現場にカメラが密着したHKT48ドキュメンタリー映画『尾崎支配人が泣いた夜 DOCUMENTARY of HKT48』では以外な場面も。秋元は1期生の田中菜津美を選抜に推すのだが、尾崎充支配人やレコード会社のスタッフに却下されているのだ。

 

 時には、メンバーの発案で歌詞を書き直すこともあった。昨年末に卒業した渡辺麻友は、2013年発売のソロシングル『ラッパ練習中』で、秋元が書き上げた歌詞にリテイクを依頼。

 

 これに関して、秋元は、2013年のJASRAC賞贈呈式の壇上で「渡辺麻友のソロのレコーディングの際、麻友にダメ出しされまして、全部歌詞を書き直しました。それだけ本人たちが意識を持ってやるようになったと感じております」と寛大に受け止めていた。

 

 同じくSKE48のシングル『アイシテラブル!』については、いったんタイトルが『アイラブシテル!』に決まったが、メンバー間で『アイシテラブル!』を推す声が多く、松井玲奈の直訴で変更になった。

 

 さらに松井は、シングル『12月のカンガルー』の歌詞に「もう1パターンお願いします」とオファー。すると秋元は別バージョンを書いたが、結局、両者で検討して、最初のものがOKテイクになった。

 

 そのエピソードを松井が『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)で告白。秋元はコメントで「松井の頑固さは若さゆえ。それはある意味素晴らしいことでもある。何十年もこの世界で働いてきた自分には、最初の歌詞がいいことはわかっていたが、無理やり押しつけることはしたくなかった。あえて別の歌詞を書いて、松井自身に納得してほしかった」と真意を説明した。

 

 最近でも、放送中のオーディション番組『ラストアイドル』(テレビ朝日系)から誕生したユニット・Someday Somewhereの曲『Again & Again』で、秋元は歌詞を急遽書き直した。

 

 MV撮影直前に間島和奏が足をけがして踊れなくなったが、秋元が「人生の一番大事な局面でつまづいた子たちが立ち上がる」という歌詞に変えたと、『伊集院光とらじおと』(TBSラジオ)で明かされた。秋元はこう語っている。

 

「やっぱり、僕らの仕事っていうのは条件反射だと思うんですよね。あらかじめ、映画でもなんでも絵コンテを描いて、そのとおりに撮ったものが面白いかと言うと、そうじゃない。その現場にいて、何か思いついたりしたことの方が面白いと思うんですよね」

 

 全体を統括する立場だが、すべてを押し付けるわけではなく、柔軟な発想力で臨機応変に対応する。それこそが秋元プロデュースの真骨頂なのかもしれない。

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